『伯爵』
原題 El Conde
製作年 2023年。上映時間 111分。
タイトルは『伯爵』と訳され、それ自体がドラキュラを暗示してるかな。
『スペンサー　ダイアナの決意』などで知られるチリの名匠パブロ・ララインによるダークなホラーコメディ。
チリ近代史を下敷きにした異世界を舞台に、独裁者ピノチェトを吸血鬼として描き出す。

大陸南端にある廃墟のような屋敷でひっそりと暮らす吸血鬼アウグスト・ピノチェト。
生き血を飲み続けて250年も生きながらえてきた彼だったが、生きることに疲れ、永遠の命を手放すことを決意する。
しかし家族はそんな彼に、最後にもうひと仕事してからでないと死なせないと言い放つ。
やがてピノチェトはある人物との思いがけない関係を通し、反革命的な情熱を持って人生を生き続けることに新たな希望を見いだしていく。

主人公ピノチェト役に『ネルーダ　大いなる愛の逃亡者』のハイメ・バデル。
2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀脚本賞を受賞。Netflixで2023年9月15日から配信しとります！。

今作品は万人向けではないかな。
加えて少々グロい。
モノクロームで描かれてて、若い方なら迷惑かもしれない。
最近のチリの歴史、ピノチェト政権、さらにはマーガレット・サッチャーについての基本的な理解も多少知ってれば良。
とはいえ、個人的には面白かった。
パブロ・ラライン監督とギジェルモ・カルデロン共同脚本は、なんと楽しい旅を提供してくれました。
主人公がマリー・アントワネットのギロチンの血を舐める1783年のフランスでの冒頭シーンから、超サプライズな結末まで、ノンストップの衝撃と真っ黒クロスケユーモア。
物語は、1973年から1990年までのチリの軍事独裁者であり、『エル・コンデ』の吸血鬼でもあるアウグスト・ピノチェトの栄華と没落、そして最終的な死の願望を描いている。
ピノチェトは2006年に死んだけど、『エル・コンデ』では死を偽装した。
彼はかなり退屈しており、死を早めるためにベジタリアンになった。
人里離れた砂漠のさびれた屋敷に、5人の強欲な中年の親族が訪ねてくる。
遺産を確認するため。
彼らは国から略奪した金の大半をすでに使い果たしたらしい。
小生も毎月多少の銭は使い果たしてる点では同じだが量で言うなら雲泥の差。
そして、彼らは、親愛なる老父がサンティアゴで獣のような殺人を犯したかどうかを知りたがっている。
娘の一人が、一流のエクソシストであり法医学会計士でもある修道女を呼んだ。
そこから、何百万もの無記名債券、希少本、誘惑と裏切り、予期せぬ "噛みつき"毒々、バーのミキサーの多用などなど、老人の遺品探しから楽しみが始まる。
そしてよりによって、マーガレット・サッチャーのキャラが、高慢でふくよかな声でナレーションをする。
動悸の止まらない心臓のジューシーな筋肉を味わってしまうと、『普通の人間に戻るのは難しい』なんて云う。
メリル・ストリープのように完璧にサッチャーを演じたステラ・ゴネットに拍手を送りたいかな。
(サッチャーは人権侵害でスペインへの身柄引き渡しを拒否したため、チリでは軽蔑されているらしい)。
エドウィン・ラックマンのモノクロ撮影が悪夢のような雰囲気を醸し出してた。
オーソン・ウェルズの『黒い罠』(1958年)やルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』や『昼顔』を彷彿とさせるタッチで、デヴィッド・リンチの映画（『イレイザーヘッド』や『エレファント・マン』）を思い出させてくれた。
吸血鬼がきらびやかな夜のサンティアゴの街を飛び回るシーンは特に印象的です。
チリ人は間違いなくこの象徴性を高く評価していると雑誌には書いてあった。
準ファシストのピノチェトは、ヒルのような家族やその他の支持者に助けられ、国から富と自由を吸い取っている。
英国の保守党にも寄生虫的な傾向があるという考え方に賛同するならば、サッチャーは自業自得ということになる。
このチリ映画の配給を買って出たネットフリックスに敬意を表したいっす。

来月の第96回アカデミー賞 撮影賞にノミ
ネート されただけあります …… 👏🏻✨

さすがは ダーレン・アロノフスキー との
師弟コンビは『ブラック・スワン』を 彷彿
させられるぐらい『伯爵』良い出来 …… 🥰

別に 共通の主演 ナタリー・ポートマン
『ジャッキー/ ファーストレディ最後の使命』も パブロ・ラライン監督の好きな作品であります …… 🥰✨

それにしても 本作の世界観は 本当に素晴らしいぐらい良く出来ていたと思う …… 😊✨

吸血鬼『伯爵』 ＿＿ 代名詞である「ドラキュラ」をはじめ 数多くのヴァンパイアとして 今尚 古典ホラーの英雄であり続けるのモンスターであります …… 👏🏻💥🫨

が ＿＿ 本作で描かれる『伯爵』は 何故か人間以上にヒューマン要素を持ち合わせていて 本来の残酷なモンスター振りは 敢えてモノクロどころか 逆にドラマ性を上手く兼ね備えていた様に感じたりしました …… 😊✨

引き込まれるストーリー性も 中々面白いですねー …… 👏🏻😉✨

更にモノクロが嘗ての白黒映画の様に ＿＿ 斬新なドラマティック要素が 新たな世界観を感じることが出来る素晴らしい作品だと思う …… 👏🏻✨

最後に ジャケ写のピンク🕶️ 後追いでヤケに面白過ぎる …… 👍🏻😂💦✨



✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

• #Netflix-2024

伝記映画「スペンサーダイアナの決意」などで知られる、チリのパブロ・ラライン監督作。

独特の世界観に演出
これどこかで見覚えのあるぞ…。

そうこれ完全に
イングマール・ベイルマンの影響ありますね。

俺の苦手な映画のジャンルだ。まず世界観でもう置いていかれましたね。

まぁでも現代でこんな映画作れるのすごいし、”芸術映画としては一流”だと思う。

芸術映画大好物のヴェネツィア映画祭も金のオッゼラ賞(脚本賞)とってますね。

話変わりますが、
少し遅くなりましたが
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

皆さんリプ欄で気軽に絡みに来てください。
待ってますよ〜