ジャンリュック

悪は存在しないのジャンリュックのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストにモロに触れます🦌
ネタバレ設定してますが、念のため。


物語へ引きつける力が凄い。

ただ薪を割る長回しのシーンに、全く退屈せずにじっと見入ってしまったり、
説明会で、持ち帰りますと言って受け流す様子の絶妙さに、住民側のイライラを共有したり‥
と、不思議と引きつけられる。

そうやって観ながら、さてこのグランピング施設問題はどう着地するんだろうと思ってたら、


なんだこのラストは😲‥

ラストの解釈を観る人に委ねるやり方はまあよくあるけど、その委ね方が強烈。

例えば、それまでのストーリーの流れに沿った形で、さあどうなる?と委ねられると、こうかなあと考えを巡らせることもできるんだけど、

それまでの流れからは全く予想もつかないような展開をした途端にぽんと放り投げられると、何をどう考えたらいいのか、頭の中がパニックになってしまう🤯

なぜそこでそうする?
花はどうなったの?
何がリアルで何が脳内?
??


今回20席くらいのミニミニシアターで観たので、上映直後の周りの反応もわりと分かり易かったんだけど、明らかに困惑した空気が伝わってきた。

これ、濱口監督の頭の中にはちゃんとした答えがあるんですよね?‥と、そこさえもちょっと疑いたくなるような終わり方。



鑑賞方法:映画館|シネマポスト