ジャンリュック

砂の器のジャンリュックのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.0
昭和の傑作!

巧みな謎解きストーリーに引き込まれ、
ドラマティックな演出に心奪われる。

たった一つのキーワードをもとに、丹念に事件の謎を解いていくところは、一見地味な展開だけども、観る人への謎の掛け方が巧妙なのか、どんどん話に引き込まれていく。

またクライマックスの見せ方は、原作者の松本清張が「小説では表現できない」と言ったという、まさに映画ならではの表現。

そんな、映画の醍醐味を十分に味わえる、まさに昭和の傑作。


▽その他雑感
①旅情あふれる昭和の景色が美しい。
夏が「日本の夏」って感じ。汗のかき方もなんとなく今とは違う昭和っぽさが。

② 字幕のナレーションが、松本清張の小説を読んでいるかのような気分にしてくれる。

③この作品への没入感を時々リセットしてくるのが、森田健作の演技‥

④加藤嘉はいつもの加藤嘉。