濱口竜介監督の新作ということで、いつもは空いてる劇場が満席状態。皆さんの期待度がかなり上がっています（私もですが）
音楽家、石橋英子さんからライブパフォーマンス用の映像を依頼されたことから始まった企画ということで、かなりアート寄りの作品を予想していたんだけど、意外にもストーリーがしっかりあって、結構楽しみながら見られました。
利益至上主義の芸能事務所と自然との調和を重んじる地元民との対立構図かと思いきや、そんな単純な話で終わらせないところが、さすが濱口監督だと思いました。
美しい自然と心に響く会話劇、これは、感情移入できてわかりやすい話だと思っていたら、ラストで突然突き放されました。でもこの感覚嫌いじゃないです。色んな解釈ができる、しばらく頭から離れそうにない、衝撃的（と言っていいと思います）な展開。
頭の中で反芻してたら新たな発見があるかもしれないっていう楽しみができました。
