たぶん今の日本でいちばん上手い映画監督じゃないか、そんな濱口竜介監督の手腕の冴える逸品。脚本も映像も素晴らしい。そして大きな疑問符を投げ掛けるラストまで緊張感がすごい。
今年のナンバー1になるでしょう。
冒頭のあたりの水平移動の撮影の巧みさ、だるまさんが転んだ、いつもの濱口竜介らしい車での会話、タバコを吸う社長の背景のタバコを吸う絵画などなど挙げればキリがないが、これはもう何度か観ないといけないだろう。
いずれにしても観終わってから、あれやこれやいろいろ考えさせる。
「ハッピーアワー」に出演されていたかたも数人重要な役を演じておられたけど、ほぼ役者陣は素人。それでこれだけの作品が出来るのはすごい
************************************
2度目の鑑賞
やはり終始漂う不穏な雰囲気と緊張感にずっと惹き付けられる。そして2度目の鑑賞でより印象深いのはシーンのカットが変わる前に、次のカットの音が先に挿入されていたり、急に音楽がブツリと切れたり、撮されている画面外からの突然の音など、何かしらの居心地の悪さを感じさせる音の使い方。
本当に上手い。
先日パンフレットは購入したのだけれど、石橋英子さんのレコードのついたパンフレットがあったので、これも購入。
でも買ってから気づいたのだが、レコードはどうやって聴くんだ？
まぁ、良いか。
