日下勉

ボブ・マーリー:ONE LOVEの日下勉のレビュー・感想・評価

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
4.0
映画の冒頭、リデンプション・ソングのハミングから始まるところから、もうずっと引き込まれてしまいました。
そしてボブ・マーリーの名曲の数々がたっぷり聴けてとても満足。映画を見ながらいっしょに(小さな声で)歌いながら鑑賞。やっぱり映画館の音響で聴けるのは良い!
内容はボブ・マーリーの暗殺未遂事件からイギリスに渡り音楽活動で世界的に知られるようになり、帰国後のコンサートでジャマイカ国内の対立する政治指導者を握手させるまでを、マーリーの過去のエピソードを挟みつつ描かれる。マーリーの思想はジャマイカのラスタファリ運動と宗教的思想、汎アフリカ主義が解らないと理解しにくいところもあり、映画でもその辺りはあまり描いていないので、人によってはあまり解らないとかも知れない。ただそんな思想を超えて音楽と愛の力が強い事が十分に伝わる。
それにしても「すべての政府は違法である」とか言いきるところはちょーカッコいい。(もっともハイレ・セラシエ皇帝の統治が唯一正当というオチがあるんだけど)
イギリスに渡ってのシーンでクラッシュがWHITE RIOTを歌っていたのには、うけた。

あとボブ・マーリーを演じたキングスリー・ベン=アディルは、イケメン過ぎ。
日下勉

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