ラスト以外は結構退屈した。
説明会の対話は良い。「反対住民」というステレオタイプを超えて1人1人が知性をもって語るから。けど、社長やコンサルの軽薄さはいかにもステレオタイプで見ていて退屈だった。他の濱口監督の作品と比べて終始映像の緊密さに欠ける印象。森をあおぐドリーショットも新鮮味はなく、ただただ長く感じてしまった。
ラストは、それまでの全てを断ち切るように、獰猛で非人間的。それを「大自然の営み」かのようにとらえる引きのショット。乱暴極まりないラストに呆気にとられたけど、逆にもしこれが無かったら結構がっかりしたと思う。
