Nove

青春ジャック止められるか、俺たちを2のNoveのレビュー・感想・評価

4.0
「ただで起きないために転べ」そんな失敗が許されていた時代。
映画を作ることも、講義をすることも、授業を受けることも、全ては闘いのためだった。
権力、規制から社会を変える、そんな残党がまだ這いつくばっても生きていられた。
何も出来ない自分の無力を隠すために、わかったふりをして映画を語っていことが懐かしい。
あの時の怒りが、正方向のエネルギーとなっていたのならば、日本映画も変わっていたかもしれない。
難しいことは抜きにして、自分自身を描いた井上監督のシナリオは、キレキレに笑わせてくれる。
ひとつだげ確かなことは、突き進むしかなかったということ。
「止まられるか、おれたちを」
起きあがるのは、これからだ。
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