むらむら

アリバイ・ドット・コム 2 ウェディング・ミッションのむらむらのレビュー・感想・評価

5.0
フランスのコメディ俳優、フィリップ・ラショー監督・主演の「アリバイ・ドット・コム」の続編。

前作でアリバイ屋稼業を廃業したグレッグ(ラショー)は、恋人と結婚することを決意する。そのためには両親を恋人の一家に紹介する必要があるのだが、父親は詐欺師、母親はセクシー熟年女優という、なかなか紹介したくない二人。

そこでグレッグは仲間たちと自分のためにアリバイ屋稼業を再結成して、ニセの両親を用意して紹介を乗り切る。

かと思ったらグレッグの両親が恋人に会いたいと言い出し、こちらもニセの両親を用意することで乗り切る。

なんとか難局を乗り切ったグレッグだったが、グレッグの両親が結婚式の日程を聞きつけたことで、ニセの恋人との結婚式と、ニセの両親を迎えた結婚式を、同時に展開するハメになる……という話。

ラショー映画は巡業する旅芸人一座みたいに、ほぼ同じメンツで固めているのだが、今回もその布陣は変わらず。ラショー一座のアベンジャーズたち(※俺が勝手に名付けました)が共演して、ラショーワールドを盛り上げてくれる。1時間半弱と短いし、ラショー映画のノリが好きな人には絶対にお勧めの作品。

ラショー映画は小学生レベルの下ネタが随所に仕込まれていて、ドリフ好きで脳みそが小学生級の俺を直撃してくれるのだが、今回は下ネタ控えめなので、そういうの苦手な人でもとっつきやすいんじゃないかなぁ。

IMDBでは2レビュー投稿されてて「最高の続編!」ってのと「1作めを再見したほうがいい」って両極端。俺的には、馬鹿なギャグをはさみつつシチュエーション・コメディとしての構造はよく出来てるし、細かい伏線もキッチリ回収してくれるので、「よく出来てるなー」という印象だった。

関係ないけど、ネットで「アリバイ」で検索してると、「意味がわかると怖い話」という小話を発見。恐る恐るページを開いてみた。

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とある有名企業のOLが何者かによって殺害されので、容疑者三人にアリバイを聞いた。

A「テレビをつけっぱなしで寝てしまい、大家さんに起こされた」
B「そのときはホテルのバーで酒を飲んでいて、そのまま車で帰宅した」
C「そのときは同僚と喧嘩をしていた」

意味がわかると怖い理由:Bが飲酒運転をしている

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……(゚Д゚)ハァ?

一ミリも怖くないんですけど……。

こんなんなら、中学生のときに寮の先輩の女子校生特集のエロ本を盗んだと疑いをかけられ、大量の熟女SMもののエロ本を見せることでアリバイ(?)が証明できたけど性癖がバレてしまった俺のトラウマの方が、よっぽど怖いと思うんだよな……。

(おしまい)
むらむら

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