椿本力三郎

アントニオ猪木をさがしての椿本力三郎のレビュー・感想・評価

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)
2.1
誰の、どういう感情に向けて作った作品なのかまったく伝わってこない。
まんべんなく、当たり障りなく作られており、
アントニオ猪木の持つ「華」「毒」「はなかなさ」、
あるいはそれらの絶妙のバランスのすべてが中途半端に描かれてしまっている。
アントニオ猪木の人物や人生は、
映画の素材として最高クラスに魅力的で、
それらの批判や功罪も含めて評価が出きってから、
すなわちもっと熟成させてから映画化すべきであった。
没後1年はあまりにも短く、猪木に対しても失礼だったかもしれない。