椿本力三郎

月の椿本力三郎のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.4
生きるとは、命とは何かをここまでエグッてくるか、と。森の奥深くにある障害者施設が舞台。人間の尊厳について見たくない現実を見せつけられる。
序盤から「命」について重い問いかけの連続で、
あっという間に2時間半超の長尺が過ぎていく。
オダギリジョーという最高の援軍を得た宮沢りえに
堂々と真正面からぶつかって一歩も引かない二階堂ふみと磯村勇斗の演技。
宮沢りえは、若いときよりも「今ここ」の方が
300倍くらい魅力的だ。
磯村勇斗が口ずさむ井上陽水の「頑張れみんな頑張れ」のフレーズが切なく響く。