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ダンサー イン ParisのNGのネタバレレビュー・内容・結末

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


恋人と職を同時に失い、人生の目標を見失ったバレエダンサーがコンテンポラリーダンスに出会い新たな人生を歩んでいく挫折と再起の物語。

恋人の浮気、別れ、怪我、失業…と人生のどん底にいたエリーズが"完璧"を追い求めるクラシックバレエからコンテンポラリーダンスという"自由"な表現に目覚め、立ち直っていくさまが見ていて清々しかった。

恋の傷は、新しい恋で──ということではなく、あくまで新しい恋もエリーズの人生の一部に過ぎず、不器用だけど誰よりもエリーズのことを思ってくれている父ややさしい姉、同じ挫折を味わった旧友、道が別れても親しくしてくれる親友。そして、新たに出会う人々。ダンス。そのすべてがエリーズの人生に影響を与え、彼女を元気づけたということなんだろうと思う。そう考えるとこの世界も捨てたもんじゃないなぁなんて思ったり。

…と、同時に彼女はやはり特別恵まれているなとも思う。


コンテンポラリーっていままで正直よくわからなかったけど、みんなが捌けたあともステージに残り、壊れたバレリーナ人形のように踊り続けているエリーズをみるとバレエへの"未練"やダンスへの"執念"にも近いものを感じて鳥肌が立った。なんていうか壮絶だ。

バレエを踊っていたときとは大違いでそれもすごい。
NG

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