RIO

スペアキーのRIOのレビュー・感想・評価

スペアキー(2022年製作の映画)
3.7
楽しい時は長くは続かないと呟く15歳のFiFiことソフィー
詩的に観ると咄嗟に盗んでしまった鍵がきっかけで未知への扉が開かれた

誰もいない家に忍び込むのはそわそわする
勝手に家を占拠していたソフィーを追い出さないステファンの優し過ぎるせいなのかと思ったけど考え過ぎな性格のお陰でもあった
早い話の展開に頭がついてかないステファンは何をしたいか全然分からないソフィーの言うことを受け入れてしまう

何だか変だぞ
事情が呑み込めないまま
だけど嫌な感じがしないまま
2人の関係に生まれた
「意味のある偶然の一致」

きっとソフィーとステファンは家族の中で置かれている位置が近かったのかも
息苦しい場所を出て外の空気を吸えた2人は幸せそうだった

スペアキーでここまで話を広げられる
出てくる人が知り合いとか友達に似ていたりシンクロすることが多かった
ソフィーが手伝いをしている色んな人達に最後は引き込まれていた良い余韻

フィフィの然り気無い一言を逃さなかったステファンはやっぱり優しかったです
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