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変な家のLifewithmoviesのネタバレレビュー・内容・結末

変な家(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

動画配信者が「変な間取り」の家の秘密に巻き込まれて、というホラー。原作未読。
内容とは別に、不思議なのは、中田秀夫や清水崇に依存しすぎる、また、新人俳優やアイドル起用するJホラーを評価するファンが多いなか、評価が低い点(笑)『事故物件 恐い間取り』などより、かなり面白い寄り。
まず、前述のような日本のホラー作品が多いなか、「変な間取り」の家がという入りやすい「普通」の出来事からホラーへ展開するのは、少し新鮮。海外へ持っていけそう。不自然な要素が多い、謎女に襲われたり、「謎の間取り」家の評価、動画配信のディレクターの表現なども気になる点が多いが、近年のJホラーよりよほどマシ。
後半の村に入ってから、洗脳されている村人が棒立ちだったり、根拠となる言い伝えが雑など、信憑性がなく、落としどころを迷走している感は、不満が残る。終盤の演出は、人怖い系(洗脳系)にシフトしていくので、周りを動かして、逃げられない怖さを洗練した方がより良かった。
正直『残穢(ざんえ)』を最初の想起した時点で、10分の1ぐらいの評価だと感じるものの、近年のJホラーが100分の1ぐらいでつまらないことを考えると、総じて、新しいものを製作しようという意図も感じるし、ジャンプスケアによる怖さも、多すぎず、適度な感じで悪くない。川栄李奈の演技は、アイドル出身俳優の中では、かなり良い方で、好感。
残念なJホラーを生み続ける日本映画界という基準でいけば、かなり良い評価。基準の置き方か。海外のホラーが面白いという点を基準にすると、ここ数年の日本のホラーは、総じてつまらないことを考えると、『残穢(ざんえ)』ぐらいまで遡らないといけなくなるが。
2024年3月29日@MOVIX京都
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