第80回（2023年）ヴェネチア国際映画祭コンペティション審査員特別賞受賞。
過去の実話というより、今なお、ベラルーシとポーランドの間で起きている現実をフィクションとして映像化。ルカシェンコ政権の元、ほぼロシアと同調するベラルーシがEUへ「人間兵器」と称して、難民を送り込んでいる悍ましい現実。送り返すポーランド国境警備隊と、難民支援しようとするポーランドの人権運動団体が描かれる。
ただ、日本の現状はどうか、私たちが難民の方や移民を希望される方が、日本に殺到した時に、どうするべきかを問われているような152分。
ウクライナからの難民は受け入れている日本ですが、では、ミャンマーからの難民の方は。トルコからのクルド人難民の方は。島国だといって、正面から考えて来なかった問題が、すでに目の前にある私たちにとって、他人事ではない。
2024年5月4日＠TOHOシネマズシャンテ
