ペトロと合わせて、二本目。こちらはわからなさとわかりやすさの配合がとても好みだった。そしてやはり一度映画祭で賞を獲ると次の制作の金のかかり方というか、技術的な質の上がり方は顕著。映像も音も綺麗だった。
素敵な話だった。何度かグッと来た。
漫画の海から海へのシミラーカットも、自然の中の引きのショットも美しかった。
今まさに映画を捨てようとしている自分。
いつか見たら、きっと泣いてしまう。だってショウタは、実際は彼らの声を聞けないから。でも、忘れなきゃやってられないこともある。忘れるという機能に守られていることもある。けれど、いつもうしろに。
田中監督は、きっとやさしい人なんだろう。
トークショー。二村さんと在原さんと田中監督、とても心地よい声だった。素敵な現場なんだろう。
悔しい、とても素敵な話だった。
お守りをつくられてしまって、悔しい。
でもこのお守りが教えてくれたことは、恋焦がれた映画の道に俺の居場所はないということ。俺は最後まで俺のやり方で、終点へ、走り抜けよう。