ヨダセアSeaYoda

ラ・メゾン 小説家と娼婦のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
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【STORY】
 小説家のエマは、題材の調査として娼館に潜入、妹などの反対も押し切って、自身も娼婦として経験を積むことにするが…。

【REVIEW】
 モデルになった実話・原作があるという前提で見るリアリティ。

 題材が題材だけに性描写が大量な点は注意。
 とはいえ監督も主演女優も言う通り、無駄に性描写で欲望を煽るような作品ではない。自身も同じ体験をすることで娼婦たちに寄り添った原作者と同じく、手持ちカメラで寄り添う映像や誇張された演出のない展開は実際のセックスワーカーの視線を追体験させるものとなっている。
 地獄はしっかり地獄として描きながらも、強く、ある種気高く生きる娼婦たちの姿はエネルギッシュでもあり、単に賛美するでも批判するでもなく、その非日常な体験と危険性を赤裸々に描いた作品となっていた。
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