クリーム

悪魔の世代のクリームのレビュー・感想・評価

悪魔の世代(2021年製作の映画)
4.0
主人公がイヤな傲慢ジジイなので、追い詰められる姿を観るのは、爽快でした。結構な殺人方法で、エグい殺され方をする被害者や真相を探るサスペンスで、二転三転し、飽きずに楽しめました。リトアニアの作品は初めてだったのですが、やはりロシア色が濃い。暗めの作品だけど、面白かったです。

警察署長を引退し、市長選に出馬表明をした主人公ギンタス。しかしその後、彼と関わりのある人物が次々と変死して行き、疑いをかけられるギンタス。自分を陥れた犯人を探るのですが、同時に家族に危険も迫るのでした。



ネタバレ↓



ギンタスは、最悪な男で、小学生の息子の育て方もイカれてます。子供が学校に銃を持って行っても学校に圧力をかけ、揉み消します。平気で幼い息子に銃の扱い方を教えます。そして、検事で親友の妻と浮気していた彼は、浮気現場の動画を贈られ、浮気相手と別れるが、その検事は、毒蛇を飲まされ、生きた状態で内臓を蛇に食い契られ激痛で苦しんだ末、亡くなり、犯人に銃で頭部の一部を吹き飛ばされた。
司法長官事務所は若くて野心的な特別捜査官シモナスを派遣した。ギンタスと衝突しながらも捜査が進む。しかし、今度は神父が多量のアドレナリンを注射され、首を切断され、ヘラジカの頭とすり替えられた。その次は判事で、蜂に300箇所以上刺されショック死した。
娘は暴行され、息子は誘拐された。
犯人は、亡くなった3人とギンタスと市長の女が、罪を擦り付け服役させた男だと思われたが、彼は、最初の首吊り死体だった。1990年頃、ソ連邦時代に彼等は工作員で悪事の隠蔽工作をしていた。
安全と秘密を守る為、市長の女を避難させた。
犯人の車が見つかったが、爆破された。同時に自宅が火事だと聞き家に入るとクローゼットから息子が出て来た。
ギンタスは、市長のいる場所へ行くと市長が助けを求めていた。ギンタスは撃たれ倒れた。犯人は、1990年の事件の時にクローゼットにいた少年で捜査官シモナスだった。市長にガソリンをかけ、燃やし、ギンタスも危機一髪の所、ギンタスの幼い息子が犯人を拳銃で撃ち殺した。

ラストは、ギンタスも亡くなるのかと思ったら、幼い息子が3発も犯人に平然と撃ち込み射殺。それはそれで、先を考えると恐怖だ。そして、こいつが犯人か?と度重なるミスリードと残虐な殺し方が楽しかったです。拷問の据えに殺すなんて、ロシアっぽい。毒蛇に寄る内臓破壊やアドレナリン注射で眼球が飛び出る程の痛みを与えるとかエグかった。観た事のない殺しのケースが面白かったです。
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