[] 70点
前作『麻希のいる世界』をいたく気に入ってしまったので今回も。登場人物全員がパチキレていて好印象。距離感も倫理観も貞操観念も世界観もバグっているし、戯画的な描かれ方をされているので、まあまあな嫌悪感付きの珍獣博覧会として楽しんだ。春画から性器を隠すと細部が見えてくる、という言葉に従ってタイトルを半分隠したり、目や口元、裸体まで隠し続ける映画だが、終盤の展開はそれを受け止めきれていないような気がする。それやると確実にR18まっしぐらだが、そういうテーマでしょうにとも思ってしまう。セックスは…あれは運動だね、とか言ってる割に微動だにしない先生に比べて、雑巾がけ、猛ダッシュ、鰹節シコシコ、卒倒と大忙しな北香那が良い。良いんだが、全体的にマイルドすぎた印象。まぁハードにされても困りますが。お後がよろしいようで。