パケ猫パケたん

哀れなるものたちのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

㊗️ヴェネチア映画祭金獅子賞🦁🎉
オイラ🐱、ヨルゴス・ランティモス監督、初鑑賞🐱🙇‍♂️💦🎊

まず、このジャケットに注目👀‼️
騙し絵ではないか❗
エマ・ストーンの胸の辺りが、黒いアナになっていて、そこから、白い布のカーテンが垂れていて、上に男性たちが乗っている😻
これって、ザー●ンの暗喩なのか❓
粘り気があるし、どんだけ男どもは出してるねんww

だから、そもそも、この映画📽️はエロいし😻、女性の成長物語であるし、騙し絵みたいな構造があることを理解せねば、なりません❗

そして、『哀れなるもの』は、オイラ🐱の今年の、映画姫始め👸です😻😻
(『エマニエル夫人』じゃ芸が無いし~ww 乗せられるかよ~)



『哀れなるものたち』 (2023)
  🇬🇧UK   141分


●スタッフ

原作 アラスター・グレイ(同名小説)
監督 ヨルゴス・ランティモス
脚本 トニー・マクラマナ
撮影 ロビー・ライアン
衣裳 ホリー・ワディントン
メイク等 ナディア・ステイシー
音楽 ジャースキン・フェンドリックス
製作 エマ・ストーンたん👱‍♀️✨他


●キャスト

エマ・ストーン (ベラ)
ウィリアム・デフォー (ゴッドウィン)
マーク・ラファロ (ダンカン)
ラミー・ユセフ (マックス)
ハンナ・シグラ (マーサ)
ジェロッド・カーマイケル (ハリー)
キャスリン・ハンター (スワイニー)


●ストーリー

大胆な冒険物語🌍

自ら命を絶った不幸な女性ベラは、天才外科医ゴッドウィン(別名ゴッド)の手術により、奇跡的に蘇生する
(まぁ、女版フランケンシュタイン👻👱‍♀️✨)

ゴッドの庇護の元、大切に育てられたベラだが、「世界を自分の目で見たい」との願望から、放蕩の弁護士ダンカンの誘惑に乗り、ヨーロッパ横断の旅に出る
🚢(ロンドン➡️リスボン➡️アレクサンドリア➡️パリ➡️ロンドン)🚢

急速に、貪欲に、知識と世界観を獲得して行く、ベラ👱‍♀️✨

やがて、彼女は、時代の偏見から、真の自由と平等を獲得して行く🐣🕊️
ある意味、復讐譚である❗


●オイラ🐱の徒然なる感想🎵
 (長く成ってしまいました🙇‍♂️💦💦)

噂に聞く、ヨルゴス・ランティモス作品、さて、「凡人には思いもつかない、自由な発想」だけを知識として、鑑賞🐱

原作ありで、脚本は、ランティモスは書いていないので、映画作家性は測れないと、今、知ったよ、オイラ🐱の準備不足😹

この映画📽️、美術的🎨🌺で、最高😃⤴️ そして、エロい😻

モノクロから始まるが、
まず、ゴッドの広い屋敷の場面から、屋敷の奥にぐるっと移動撮影、そして、画面手前と奥にピントが合ったパン・フォーカス場面、久しぶり🎵

次に、扉の奥からの、魚眼カメラで撮った、歪んだ画角の場面、覗き見る感じ
ピアノを弾く、ベラたん、脚も鍵盤に上げている😻

この二つのモノクロ画面だけで、映画の物語世界に、引き込まれてしまう🎵

パン・フォーカスな場面は、理知的、状況を描いているので、ある意味、男性的であると云えよう

一方、魚眼カメラの場面は、覗き見るような感じで、主観的である
主にベラの行為が撮られており、背景には、円形の窓や、煌びやかなカーテンのヒダが撮されており、なんだか、子宮の中にいるような温かさがある
女性的であると云えよう

男性的な場面と、女性的な場面が、混交するので、それは、今まで見たことのない構成なので、その独創性に、唸ってしまう

ゴッドは天才外科医であり、死体を蘇生したり、或いは犬の胴にアヒルの首を移植したりする、マッドサイエンティスト🦹⚡
フランケンシュタインみたいに、彼の顔も継ぎはぎだらけである👻
原因は、ゴッドの父親もマッドサイエンティスト🦹だからである😿

さて、麗しきベラたん👱‍♀️✨登場🎵
彼女は、訳あって自殺した女で、カラー画面で🌈橋の上から美しく投身自殺をする
その投身の描写は可憐で、フランシス・コッポラの『ドラキュラ』(1992)を彷彿とさせる

ベラは、実は身籠っていて、赤ちゃん👶の脳を助ける為に、成人ベラの身体に、その赤ちゃん👶の脳を移植したゴッド

だから、蘇生したベラ👱‍♀️✨は
頭脳は胎児👶、見た目は大人👱‍♀️✨なので、「逆コナン君」状態
そして、新ベラの動き方が、非常にぎこちない、フランケンシュタイン状態である👻❗ この、エマ・ストーン👱‍♀️✨の動きが凄い⤴️ 飽きない⤴️ 
映画📽️はベラ蘇生から、鮮やかなカラー映画📽️と成っている🌈

さて、エマ・ストーンは脚が長いので、
惚れ惚れとしてしまった😻 ゴージャスな中世風衣裳から、ミニスカート風に革ブーツ姿など、いちいち可愛らしい、ベラ🎵

そして、ストーリーに書いた様に、放蕩のダンカンとベラは、リスボンでギシアンを色々な体位🎵でおセッセをするので、身体性を獲得したベラは、いちいちエロいよ😻🌈

ヨーロッパ近代の物語映画📽️であるが、通常『バリー・リンドン』(1975)始め、観終わった後の印象は、過去の、流麗な物語を堪能した感じ、そして、観客は、現実に戻る感じかな~

ところが、『哀れなるものたち』のその印象は、現在に続いている、余韻がしたよ、これも独創的である
原因としては、上述の男性的カメラと女性的カメラの混交、
更に、近代的であると同時に現代的でもある、衣裳と美術の匠さ、
そして、テーマが、知識と経験による女性の解放と、現代に、繋がっているからであろう

ヨルゴス・ランティモス監督の作家性は、まだ、判然とはしないが、その作家性を超えて、確実なテーマがあり浮遊性のある、見応え充分な映画📽️に成っていると思う

細密画的に、映画の細部に拘るところは、『フレンチ・ディスパッチ~』(2021)のウェス・アンダーソン監督を連想させるが、彼の作風は兎に角、自分の美学を忠実なぞる、ある意味、マスタ●ーション💦的であろう(嫌いでは無いが😽)

対照的に、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』は、細密画であると同時に、騙し絵であり、幾重にもメッセージの深読みが出来うるので、オイラ的には、この映画📽️がより好みであります🐱🎵


●映画フェチ、オイラ🐱の感想等

極上の映画体験だったので、一流の映画で飾りつけたい🌺

・この映画📽️の主題のひとつとしては、
「神の死」、或いは「神の不在」、無いしは「神の限界」にあると思う
ベラの創造主は、紛れもなくゴッド(ゴッドウイン=神の勝利って😿w)である
ゴッドは、マッドサイエンティスト🦹で、死んだりするので、全知全能の神ではない
「神の限界」
神の存在に言及するに際して、エロス😻が介入する性癖は、まるで、イングマール・ベルイマン・タッチであった
『沈黙』(1962)のイングリッド・チューリンに匹敵するかの、エマ・ストーンの渾身の演技💦😻 艶技💦😻

「神の不在」の事を考えると、また、
怖く成ってくるので、取り敢えず、エマ・ストーンは、神がかった様に美しかったよ👱‍♀️✨ 
神はいるのかどうかは分からない🤷‍♂️けれども、西洋の観音さまはいたよね😻
⬅️(゜o゜)\(-_-)また、下ネタかよ

・髭を蓄えた、性の放蕩者ダンカンは、キザで、顔立ち体型が、ベルトルッチ『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)
のマーロン・ブランドそっくりでワロたよ~
しかも、フォーマルな踊りの中に、ベラとダンカンの出鱈目なダンス💃🕺が混入するから、酷いよね、巧いよね~
ベラなんか、腕を背中に向けて踊っているので、なんかめちゃくちゃで😻😹

そして、パリでは無くて、リスボンで踊っているし、🐱w  肝心のパリでは、
ダンカンは全く冴えない😿
空に向かって叫ぶところとか、夕焼け🌇の強調とか、やはり、ベルトルッチ・オマージュであろう🎵

・ベラのカクカクした動きは、フランケンシュタイン的であると共に、中世の自動人形を想起させてくれた
映画全編を通じて、美術が優れており、フェデリコ・フェリーニの映画📽️の如くカラフル🎨な絢爛さ

なので、『カサノバ』(1976)のドンファンと、機械仕掛けの貴婦人の恋が、成就するかのような物語でもある、だから、フクロウの代わりに、ハト🕊️が寝間に乱入している

『フェリーニのアマルコルド』(1974)の波🌊を越えるかの、この映画📽️の海と波間の美しさよ、人生の深淵さよ

様々な人々、人類を乗せて
🚢『そして船は行く』(1983)


(後は推敲です🐱)


●二回観た理由

その一 騙し絵の解明

その二 エマ・ストーンたん👱‍♀️✨の
    ▼と「熱烈ジャンプ」の数々
    目当ての回春です😻😻ww


「宗教、社会主義、資本主義に、騙させずに、合理的に生きてゆきたい」



UCキャナルシティ博多13
スクリーン11(お遍路済み)
2024ー15ー10

TーJOY 博多
シアター4
2024ー18ー13