ちゃろ

四月になれば彼女はのちゃろのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

個人的なことですが、先日彼女と別れたばかりでそのバイアスがかかった状態での評価となります。確実に過大評価している前提でお読みいただけると幸いです。

昨日コナンを見て映画館の良さを再確認し、懲りずに映画館にまた足を運んでしまいました。

「愛を終わらせない方法」がテーマの作品。愛することをサボっていないか、油断して愛を手に入れた気になっていないか、変わっていく相手のことを全身全霊で理解しようとしているか愛そうとしているかという問題提起が目的の作品だったと解釈しました。

作品としてみれば、このテーマを伝えるためにしては話が複雑すぎるし、余分な要素があったのではないかと思いました。また、私は邦画の恋愛作品にはリアリティを求めるので、そういった意味ではリアリティはあまりなく共感性は低いという印象を受けました。誰ともお付き合いしていない状態が続いてる場合、円満なお付き合いをしている場合にはあまり響かなかったと思います。

しかし、別れる道を選んだ私には今回酷く共感性のあるものとなりました。ライフスタイルの変化による気持ちの変化が私たちの別れの直接的な原因でした。その変化の中でも、愛することをサボらなかったかどうか尋ねられたら、私はYESとは言えません。サボっていたことは否めないでしょう。

今更後悔しても遅いですが、せめてこの別れはただの別れではなく、次の愛を終わらせないための別れだったのだと思わせてくれるいい映画でした。藤井風さんの主題歌もとても良く、それも含めて是非映画館で鑑賞していただき、色々と考えていただきたいです。
ちゃろ

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