ジェームズ・ワン製作&リー・ワネル脚本のこのシリーズは安定感があって第一作からかなり好き。
今回、オリジナルキャストが再結集した最終章ってことで、かなり期待しての鑑賞。
そこまで複雑なストーリー設定ではないので、第一作視聴から10年以上経っての鑑賞でも、話に付いていけないという事がなかったのは好印象。
が、いかんせん、ホラーとして一番大事な怖さの演出が欠如していて残念。主演のパトリック・ウィルソンは、それこそ「オペラ座の怪人」のラウル役の頃の容貌をしっかり保っており大したもんだとは思うが、本作で演出に手を出してしまった・・というのは、やはり第一作のジェームズ・ワンのように斬新な怖さを生み出す天賦の才能に恵まれているわけでもないので、正直、実力不足感が否めない。
これが本当にシリーズの最終章なら、やはり監督はジェームズ・ワンに努めてほしかった・・というのが本音。「ハードキャンディ」とか演技の幅があり華もあるパトリック・ウィルソンには、今後も俳優業に専念してほしいなあ。