"あの女性と再会して、結婚しかけた…"
理不尽な理由からスーパーをクビになったアンサ…酒に溺れ、酒のせいで仕事を失ったダメ男ホラッパ…孤独を抱えて生きる男女が偶然出会い…互いに名前も知らないまま惹かれ合うが…
引退を撤回したアキ・カウリスマキ監督の新作は、最小の動きで最大の感情表現を引き出すという実に監督らしい面白さは健在でした。
横並びで噛みわないセリフの連続なのに、何ででしょうか?…こんなに面白い…
冴えない中年男女が出会って、間抜けな理由ですれ違い、何とかなりそうで終わるだけの話なんですがねぇ…激渋なユーモアが随所に見られ、大人の御伽話のようでありながら、その一方で、繰り返しラジオから流れるウクライナ問題が現実を否応無しに感じさせる…監督の強い意図を感じさせる演出のように感じます。
初めてのデートで、"デッド・ドント・ダイ"ってセンスは大好きです…