フドイナザーロフ監督「少年機関車に乗る」(1991)を観た直後ゆえ「崇高」を讃えるハードルが高くなってて、せっかくのウェンダースの映像はごく普通に見えました。最後の役所さんの表情はまるで歌舞伎。一人芝居を演ずる芸術家の狂気と陶酔がテーマでしょうか？「いとおかし」とか言って悦に入ってるみたいな。シフト変更で仕事量が２倍、生活の規律が乱れた時は、普段は寡黙なのにガチ電話で怒ってましたからね。まるで舞台裏を見せられたような気分になりました。あとグランドブルジョワーズな妹や姪っ子の「外れてる」雰囲気をもう少し出してもよかったのでは？
昨年TLを賑わせていた渋谷のオシャレトイレプロジェクトを主催した衣料品メーカーの経営者一族の人が資金提供した事はあまり報道されてなかったので私も知らなかった。別にだからと言ってどうのこうのと言う事は無い。驚きは映画館が満席だった事。その8割は70代に見えた事。
