【ゼーバルトが大切にしたかった”群衆の”文化を壊すのは”別の群衆”】
■あらすじ
あらゆる人々を焼け焦がした大量破壊。
第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯…
ロズニツァの映画とは、ってことを考えながら観た。本人が撮ってないアーカイブ映像を貼り合わせているのに"劇的"だ。音を足したり演出を加えたりはあるにせよ、何がこんなに映画にさせて、何がこんなに面白いの…
>>続きを読む淡々と大量の爆弾と爆撃機を市民が生産し、淡々と都市を破壊していく。
昨今の戦争が遠隔地からゲームのようにボタンを押すだけで、遥か彼方の国の人々を攻撃でき、破壊への痛みがなくなっていると聞くが、すでに…
すごいものを観た。私はなぜ『スローターハウス5』を愛読しながらゼーバルト『空襲と文学』を未読なのでしょうか。早く読まなければならない。まぁしかし、鑑賞中にもっとも思い出したのは英独戦線ではなく、ソク…
>>続きを読む【廃墟の中で生きた証を残す】
セルゲイ・ロズニツァのアーカイブドキュメンタリーシリーズ『破壊の自然史』を観にシアター・イメージフォーラムまでやってきた。イメージフォーラムでは『オオカミの家』が異例の…
音足しまくりだし音楽も扇情的だしワープスタビライザー感もちょっと気になったけど、アーカイヴァル・ドキュメンタリーっていうのは確かに新しいなとは思った。けど、街中のシーンとかは素材ありまくりですごかっ…
>>続きを読む第二次世界大戦の時期においてドイツは、戦争を引き起こしたきっかけであり、多くのユダヤ人を虐殺していた悪として語られることが多いけれど、ドイツはドイツで連合軍の空爆を受け、美しい街並みを破壊され、市井…
>>続きを読む60万人の市民が犠牲になったドイツへの空爆の様子が映し出されるのだが、夜の上空から見た姿はまるで花火のような美しさがある。
地上は地獄のような惨状にも関わらず、上空からその瞬間感じられる死のリアリテ…
「バビヤール」についで、セルゲイ・ロズニツァ監督作2作目。
もともとこの時代のドキュメンタリーに興味があり、いろいろ観ているのですが、彼のアーカイブァル作品は別格で素晴らしい。
自身で撮影していない…
©️LOOKSfilm, Studio Uljana Kim, Atoms & Void, Rundfunk Berlin-Brandenburg, Mitteldeutscher Rundfunk