とりこ

白鍵と黒鍵の間にのとりこのレビュー・感想・評価

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)
4.4
夜の銀座のネオン、あやしくもファニーな人間たち、狂騒、夢、音楽。軽妙洒脱で猥雑なセリフも間もユーモアも滲む哀しみも音楽もすべてが素晴らしい…!感動しました。この贅沢な瞬間瞬間を映画館で浴びることが出来、とてもしあわせです

出てくるひと出てくるひとあやしくて胡散くさくて愛らしいのだけど簡単に近づけない怖さがあって濃密に””人間””であった。泥と美の紙一重をどこまでも抜け出せないあの感じに悪夢を見るも「人生の隙間を音楽が埋める」。音楽であったり絵画であったり……

劇中アレンジされかき鳴らされる「ゴッドファーザー」のあでやかで哀切な調べ…!泣きました。
この映画を観ながら、夢を追いかけながら、冷たい現実に飼い慣らされながら、泥にまみれながら、音楽を響かせながら、絵を描きながら、生きていきたいと思う。
とりこ

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