メシと映画のK佐藤

ドミノのメシと映画のK佐藤のネタバレレビュー・内容・結末

ドミノ(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

予告編は大どんでん返しを売りにしていて、そっち系統が大好物な自分は大いに期待していたのですが…期待し過ぎであった様です。

何が出来て何が出来ないのかのルール説明・設定作りが無茶苦茶であった事が、個人的に本作をイマイチとさせている要因です。
催眠術やら超能力やら後出しジャンケンの設定がてんこ盛りで、「登場人物達は、どこまでの事が出来るのか」と「どこが限界値なのか」も設定されておらず、これでは大どんでん返しにはならないと云うのが正直な感想です。
とてつもない超能力を秘めた娘を秘密機関から守る為に、主人公夫婦がお互いの娘の所在に関する記憶を思い出すトリガーを設定した上で記憶を消し、最終的にその娘の居場所を撒き餌にして機関の者を全員誘き出し、一網打尽にする主人公の計画…これが本作の秘められた全貌。
しかしながら、催眠術・超能力関係のルール説明が序盤でなされていないので、何でもかんでも超能力によって強引に伏線としてしまっている。
故に、「そうだったのか…!」と云うよりも「そ…そうか」と云う驚きもクソも無い感想に達してしまいました。

見事に機関の連中を一網打尽に出来て一件落着…と思いきや、エンドロール中にウィリアム・フィクナー演じる機関のエージェントが超能力で死を偽装していた…と云う衝撃的な展開も、上述の理由で衝撃的になっていないのが残念。
尚、ドミノは邦題で、原題は「HYPNOTIC」…催眠術となっており、原題の時点で思いっきりネタバレになっているのですね😅

大どんでん返しを売りにしている様でしたので前情報を一切入れずに観た為、本作がロバート・ロドリゲス監督作品である事をパンフで知りました。
彼の監督作品であれば、この滅茶苦茶な世界観も何と無く納得出来る…かな💦