むらむら

ドミノのむらむらのレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
5.0
ベン・アフレック主演、ロバート・ロドリゲス監督のスリラー。

どーでもいいけどポスターの構図が、ゲーム「アンチャーテッド4」っぽい。

内容は、娘が行方不明となっている主人公の刑事が、銀行強盗の現場を捜査するうちに、実行犯たちを巧みに操る謎の男(ウィリアム・フィクナー)を発見。男を追ううちに、不可思議な世界へと足を踏み入れていく、というもの。

悪役として

「銀行強盗の実行犯を自在に操る謎の男」

ってのが出てくるので

「こいつ、闇バイトの黒幕か!?」

と思ったら違った。ネタバレになるので作品名は避けるが、とあるピーター・ウィアー監督の作品みたいな展開になる。

映像自体はクリストファー・ノーランの「インセプション」みたいにド派手なのだが、終わってみると、なんでここまで大仕掛けなことをしてるのか全く持って意味不明。

それと、中盤にベン・アフレックを襲ってくるメキシコ人の集団が、完全に走ってくるゾンビの描写で、ロバート・ロドリゲス魂を感じた。てかベン・アフレック、メキシコまで行って、ほぼ単にメキシコ人の集団に追いかけられて帰ってきただけのような気がするけど、何しに行ったんだ?

あと後半出てくる、悪役を中心とした組織の人たちが、みんな真っ赤なスーツ着てたのも、ホント良く分からなかった。悪の組織にしては目立ちすぎじゃない。

せっかくなら、しれーっとこのシーンに、カズレーザーが特別出演してくれてたら、「おおっ!」と驚いたのに、日本向けのマーケティングが足りない。

あとベン・アフレックと言えばケツアゴだが、今回、ケツアゴを楽しめるシーンが皆無。

ドミノの合間にケツアゴが並んでる……くらいのサービスは期待したのだが、ケツアゴ好きに向けたマーケティングが足りない。

前の週の「ザ・クリエイター」が映像的にも凄すぎたので割を食ってしまった感あるけど、94分と短いし、そこそこサクッと楽しめるCG満載スリラーとしては★5ではないでしょうか。

原題の「ヒプノティック」は「催眠術的な」という意味。

公開初日の広告に「大ヒット上映中」って書いてるところが、一番催眠術的だなー、と思いました。

(おしまい)
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