「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督の最新作。
とにかく美しいアニメーション….構図、配色、綿密な背景がすごい。
エジプト🇪🇬フランス🇫🇷トルコ🇹🇷を舞台にした3話のオムニバス形式で全ておとぎ話。完全に画に振り切って鑑賞できます。
古代エジプト編「ファラオ」は、ルーヴル美術館から監督へオファーされたコラボ作品で、
中世フランス編「美しき野生児」は民話をそのまま表現、
18世紀トルコ編「バラの王女と揚げ菓子の王子」は、色んなことをヒントにした監督の創作だそう。
特にトルコ編は料理（おやつ）とパターン・雑貨をふんだんに楽しめて、さらにコミカルさも足されていて、なんだか養分摂取した気分に。
煌びやかさも流石トルコです（昔トルコ料理屋さんで見たトルコランプがめっちゃ可愛くて欲しくしょうがなかったけど、どうやっても自宅のインテリア的に異質になってしまうのでお持ち帰りは控えたことがある）
揚げ菓子のバリエーションとか、勝気な王女のお顔登場シーンとか面白い。
これだけ3Dで少しリアル感あります。
王道も王道ストーリーで魔法も出てこないので、監督は本当に画を見せたいのだなぁ
最後、建設現場でストーリーテラーから何かあるかと思ったら何もなかったのはちょっともったいない気がする。
あれは「先の見えない不安を抱えて生きる現代人に、日々の暮らしの中で忘れてしまっていた純粋で優しい気持ちを思い出させて」いるということらしい。
（園児に語っている保育士かと思ったよ・・）
それから、今回はじめて映画鑑賞中に地震に遭って数秒間慌てたんだけど、周りの皆さん落ち着いていて、さすがヒューマントラストシネマの朝一だと思いました笑
