"彼はあきらめない"
第2次世界大戦末期のフィンランド。
国内はナチスドイツに占領され、辺りを一面を焼き野原にされてしまった。老人アアタミ・コルピは掘り当てた金塊をカバンに詰め、愛犬とともに旅していたが、ナチスの戦車隊に遭遇し金塊と命を狙われてしまう…。
本作は『ジョン・ウィック』や『イコライザー』等に代表され、いまや映画のサブジャンル的なワードとなった「ナメてた相手が殺人マシンでした」作品のひとつ。
主人公はどう見ても強そうに見えないおじいちゃん。やっとのこと金塊を掘り当ててウキウキなところ、運悪くナチスに目をつけられてしまう。初めこそ何度もピンチが訪れるが、そのたびに不屈の魂で立ち上がり、反撃の機会を待つ。
全6章で語られる本作は、ほぼほぼ主人公が耐え凌ぐ展開が続く。観客も主人公と同じように怒りを溜めに溜め、「今に見ていろ」とその瞬間を待つ。
そして迎える第6章。待ってましたとばかりに主人公の怒りが爆発する!
圧倒的なカタルシス!
物語はめちゃくちゃシンプルで、ネタバレも何もないのだけど、「ナメてた相手が殺人マシンでした」作品が大好きな人はマストな一作!面白かった!