老人が単身大勢の敵と戦う映画で、「ドント・ブリーズ」や「ラスト・スタンド」などと似ていて、爽快で普通に楽しいやつ。
第二次大戦中のフィンランドで起きたラップランド戦争が背景にある。フィンランドとドイツは共にソ連と戦っていたが、フィンランドとソ連はドイツの撤退を条件に休戦協定を結んだ。しかしドイツは撤退時、焦土作戦を展開していた。
そんな中、金の採掘をしながら各地を回っていたコルピはナチスと鉢合わせてしまう。そして、愛馬を殺され、金を強奪されてしまい、復讐の鬼となる。コルピは冬戦争の英雄で最強の兵士なのだった。彼はナチスを追いかけ、次々と倒していく。
フィンランドの荒野で、馬に乗っていたり、首吊り死体が出てきたりとウェスタンな感じもあって新鮮だった。また、残酷描写も結構しっかりとあり、コルピの勢いに乗っかって全力で楽しめた。残念だったのが、ドイツ軍が英語を喋ったりと言語がチグハグな点。ただ、これはフィンランドの映画産業の問題で、外国に向けて作らなくてはいけないという事情があることを知った。