a

夜明けのすべてのaのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.8
目を背けたくなるような自分の弱さや凸凹を、恐れや恥じらいを飛び超えて世界に向かって開いたからこそ差し出される祝福のような優しい手の数々のこと、安心のネットに包まれる瞬間のこと。観ながらじわじわずっと涙してた。
ケアやシェアって、ともすれば簡単に”泣かせ”のムードになりそうなテーマだけど、そうさせないバランス感が信頼できる。(ケイコ〜の時もそう思った)

2人は痛みを分かち合いながらも閉じることなく、常に外へ外へと向かって開いていく。つかれ離れずの距離感で、でもたしかに互いを世界の入り口のようにして立っている、あの恋愛とも友情ともつかない関係性も良い。ある時期を共にして、たしかに影響を与え合い、だんだんと疎遠になったとして、互いの存在が心にあたたかな余熱として残り続けるということ。
a

a