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ゴッドランド/GODLANDの作品紹介

ゴッドランド/GODLANDのあらすじ

若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが…

ゴッドランド/GODLANDの監督

ゴッドランド/GODLANDの出演者

原題
Vanskabte Land/Volaða Land/Godland
公式サイト
https://www.godland-jp.com/
製作年
2022年
製作国
デンマークアイスランドフランススウェーデン
上映時間
143分
ジャンル
ドラマ
配給会社
セテラ・インターナショナル

『ゴッドランド/GODLAND』に投稿された感想・評価

第75回(2022年)カンヌ国際映画祭ある視点部門選出。19世紀後半のアイスランドを舞台に、辺境の村に教会を創る使命を受けた若き牧師の旅とそのはての物語。
教会を建てるという「宗教的な使命」と、その宗教を信じる人々の「生活」。神と自分との対話で生きてきた牧師が、厳しい土地で旅をし、人の死やたくましく「生きる」人々に触れた時、どうなるのか、という物語か。
宗教は、基本的に人が生きるために生み出されたものだが、現代社会において、神のために生きるように強要する権力者が増えた社会を、遠回しに非難していると感じる。
映像がアス比「1.33:1」で構成され、また主人公はカメラを持ち歩き、写真を撮る。常に人々の生活の覗いている。
神に近づきたいと望むもの、離れてしまうもの。アイスランドの壮大な景色は、そんな、ちっぽけな人を圧倒する迫力を持つ。
2024年4月14日@京都シネマ
ワンコ

ワンコの感想・評価

5.0
【花が咲き草が生い茂る】

※ アカデミー賞国際長編作品賞アイスランド代表

大方の感想とは異なる気がしているのだけれども、僕は随分皮肉も込められた興味深い作品だと思った。

最果てであればあるほど、人々を支配するのは神より自然ではないかと思う。

神よりも自然と対話し、神より自然に感謝することが多いはずだ。

英名タイトル「GODLAND」の神がプロテスタントの神だとしたら実は空虚であるように感じる。

ただ、それは既に分かっていたはずだ。

それにこの物語は、写真機が既にある近代化が一定程度進んだ時代の物語だ。

こうしたところから、ルーカスの為人(ひととなり)を想像し、ルーカスが送り込まれた理由を考えながら観る作品なのだと思ったのだ。

(以下ネタバレ)

序盤の司教がルーカスを前にして食べ物を貪り食う姿は不快な感じがする。

司教に軽んじられるルーカスがどのような人物か想像させようとすると同時に、実はこの時代、布教は形骸化していたことも示唆しているのだ。

ラグナルの「悪魔のデンマーク人め」という言葉もデンマークとアイスランドの間には溝があったことが伺い知れる。

写真の記録に腐心するルーカスと、そのために負担が大きくなるキャラバン。

通訳が川で溺れ死んだのもルーカスがラグナルの助言に耳を貸さなかったからだ。

それでも神の思し召しだと言い訳するルーカス。

自らの選択したルートの過酷さで疲弊し意識が朦朧となりながらもたどり着いた目的地で、ルーカスは布教を他所にデンマークから移り住んだ家族の娘に惹かれる。

教会が完成していないから式は挙げられないという柔軟性に欠ける発言は、渡河を強行したのと同様、ある意味で権威主義的で不快感を煽る。

ラグナルに対する軽蔑と、まともに質問にさえ答えようとしない差別。
暴力性を抱えたルーカスの為人(ひととなり)を司教は知っていたのではないのか。
だから送り出したのではないのか。
更にラグナルの死。

犬の吠える声や赤ん坊の泣き声でミサに集中できないような人間であることも司教は知っていたに違いない。

ルーカスに対し、誰も何も期待していなかったんじゃないのか。

だから、娘を唆す不要な存在として看做され、朽ちていく馬と同様、探すことすらしてもらえなかったのではないのか。

或いは、ラグナルを手にかけたことを知られて、報復されるのは当たり前と思われていたのだろうか。

科学が発展しつつある中、どんどん形骸化していく信仰と、真剣な布教の対象となっていなかったアイスランドは、その後まるでデンマークにとっては不要と言わんばかりに、独立を勝ち取る。

ルーカスを不要としたアイスランド。
もしかしたら、デンマークの司教もルーカスを不要と考えていたのかもしれない。
ルーカスはどんなメタファーなんだろうか。

そして、デンマークは不毛の地アイスランドに興味すらなかった。
皮肉だ。

馬も人も朽ちて土に返れば、花が咲き草が生い茂る。

そこには身分も差別も、神に仕えているかもない。

自然の摂理が信仰に勝る最果ての地。
大自然と人間とのコントラストが際立つ。

GODLAND はそうした場所だ。
fujisan

fujisanの感想・評価

3.6
アイスランドの雄大な自然と、ちっぽけな人間

2022年カンヌでのプレミア公開から、数々の映画賞を経てアカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となった映画。

19世紀、当時デンマークの植民地だったアイスランドの辺境の地へ布教のために派遣されたデンマーク人牧師が、アイスランドのむき出しの厳しい自然に極限まで追い込まれることによって、彼の内に秘めていた狂気が露わになっていく。

もともとは過酷な地に命がけで布教に赴く感動ストーリーなのかと思っていたのですが、雄大な自然の中で醜悪な人間のエゴ同士が衝突する、異国文化間コミュニケーションの難しさが描かれた作品でした。



アイスランドは北極圏に近い、北海道と四国を足したぐらいの小さな島。活火山を含め130火山を有する『火山の国』で、現在も多くの土地は手つかずの自然が残っているようです。

9世紀ごろからバイキングが移り住んでいたものの、その後13世紀にノルウェーの支配を経て、14世紀にデンマークの支配下に。独立したのは第二次大戦後の1944年ですから、結構最近ですよね。

北欧神話とバイキングを題材にした映画「ノースマン」はちょうど9世紀にバイキングが島に移り住んだ時代、厳しい自然の中で農場を経営するバイキングが描かれていましたが、19世紀の本作と景色が大きく変わらないところにここで生きていく厳しさを感じます。

もともとはバイキングの国なので、宗教としては北欧神話(北欧信仰)。自然と神話の融合という意味では八百万の神を信仰する日本と近い宗教文化だったはずですが、キリスト教の波は北欧も飲み込み、今では他の北欧の国と同じくキリスト教(プロテスタント)が主要な宗教。

本作はそんな19世紀のキリスト教布教活動がベースになっているわけですが、本作を見て、アイスランドに生まれ育った人たちは、キリスト教は信じるけれど、アイスランドの厳しく雄大な自然そのものが大きな神なのだと信じているように思えました。

映画では、支配するもの(デンマーク人)で神のように振る舞うデンマーク人の牧師ルーカスと、神はアイスランドの自然そのものであると信じるアイスランド人とのコミュニケーションのズレを通じて、異国間で分かり合う難しさと重要性を伝えようとしていたのだと思います。



本作のフリーヌル・パルマソン監督はアイスランド生まれでデンマーク育ちということで、両国の微妙な歴史関係を経験してきた方らしく、難しいテーマが見事に描かれていました。

また、テーマがテーマだけに陰湿で暗いムードになりがちですが、4:3で角が丸く、飛行機の窓のような形に切り取られた映像はどこか紙芝居的で、時おり皮肉が効いたユーモアを混じえた展開もあって、不思議に最後まで楽しめる映画でもありました。

アイスランドのむき出しで雄大な自然が奏でる音のみを劇伴とし、時おりインサートされる、神の視点のような俯瞰映像によって、アイスランドの雄大な地球規模の雄大な自然と、ただただちっぽけな男たちのコントラストが印象に残る映像。

日本では電線などの映り込みで時代劇を取るのが難しいといいますが、アイスランドには未だ手つかず自然が残っており、おそらく都市部以外の風景は、現代でも映画の風景とそんなに変わらないはず。
そう言う意味では、アイスランド旅行の気分が味わえる貴重な映画かもしれません。

評価を3.6としたのは、さすがに140分は長すぎるかな、というところと、ほぼ半分ずつになっている『旅パート』と『人間関係こじらせパート』、2つ大きなテーマが盛り込まれ、前半と後半で好みが分かれそうなところ。(個人的には前半が好きでした)

ただ、良い意味で貴重で珍しい映画だと思うので、劇場の大きなスクリーンで観ておいて損はない映画だと思います。(当日滑り込みで最前列で観たこともあって、自然の迫力に圧倒されました・・・)

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