捨て猫とノラ犬、そして狂犬
孤独なヤクザ辰巳が元恋人を殺され、その復讐に燃える妹の突飛な行動に振り回されつつも、いつしか辰巳自身も自分を取り戻していく。
闇社会の暴力・バイオレンスを犯罪者の視点か>>続きを読む
異世界で見つけた心の共鳴
2003年、ソフィア・コッポラ監督が30歳で撮ったとは思えない大人のラブ・ストーリー。
妻とは倦怠期。落ち目で中年のハリウッド俳優ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)と、売れっ>>続きを読む
原題が plane(飛行機) である意味
ジェラルドバトラーお得意の脳筋映画と思いきや、よく練られた意外性のあるプロットと、低予算映画ながら現実性にこだわり抜いた渋い名作でした。
元英空軍のパイロ>>続きを読む
ホームに立つ四人の若者のシルエットが最高にカッコいい。
今年、シネ・リーブル梅田がテアトル梅田に生まれ変わり、
その記念として、本作がスクリーン上映されていたので観に行ってきました。
1990年代>>続きを読む
善と悪は存在せず、全ては絶妙なバランスの上に成り立っている
■ 感想
3時間近い「ドライブ・マイ・カー」はなかなか手出しできず、本作が初濱口竜介作品の自分にとって、『こんな始まり方でいいん?』 と>>続きを読む
GWにオススメの考察系サスペンス映画。
ドゥニ・ビルヌーブの「メッセージ」で、主人公の女性言語学者を演じたエイミー・アダムスを主人公に、ジェイク・ギレンホールやアーミー・ハマーなど、実力派俳優が勢揃>>続きを読む
アラン・ドロンを一躍世界的スターに押し上げた1960年の古典的名作。
パトリシア・ハイスミスの同名小説を原作とし、地中海の優雅な風景のなか、不遇な青年リプリーと、イタリアで優雅な放蕩生活を送る富豪の>>続きを読む
今観ると、完全にホアキン・フェニックスの映画でした。
北米で今年の11月に24年ぶりの続編が公開される「グラディエーター」。今回、スクリーンで限定公開してくれていたので観てきました。
本作は200>>続きを読む
B級映画にあらず。最高のアクション・エンターテイメントでした。
「韓国と比べて20年遅れてる。」 TVでの発言が波紋を呼んだ鈴木亮平。
https://topics.smt.docomo.ne.jp>>続きを読む
ソフィア・コッポラらしい『囚われのお姫様』 映画
「ロスト・イン・トランスレーション」、「マリー・アントワネット」から続く、抑圧されている女性の孤独と不安、そこからの解放を求める、いつものソフィア・>>続きを読む
アローン、僕らは~それぞ~れの~花を~♪ ということで、B'zの曲の脳内再生が止まりません。
それはさておき、原題はMine(地雷)ということで、敵地真っ只中で地雷を踏んでしまった米兵のワンシチュエ>>続きを読む
パトリシア・ハイスミスの名作『太陽がいっぱい』
しがないアメリカの貧乏学生リプリーが、とある富豪の紳士から、イタリアで放蕩生活を送る息子をアメリカに連れ戻すことを依頼される。
イタリアまで赴いたリ>>続きを読む
本当の闘いはコロナとの闘いだった。
映画のキャッチコピーは、『90分、脅威のワンショット/NOカット、NO編集、CG不使用』
クリスマス前で満席のロンドンの有名レストラン。戦場のような厨房とホール>>続きを読む
不朽の名作ミュージカル映画、「シカゴ」
アポのドタキャンを食らってしまい、それならと『今ここから観に行ける映画』で検索したら「シカゴ」上映してる!ってことで、すかさず映画館へ。おかげで楽しい時間を過>>続きを読む
キム・ソンホ演じる”貴公子”に惚れてしまう映画
「THE WITCH/魔女」シリーズのパク・フンジョン監督の新作は、犯罪組織内の内紛を描いた、いわゆる”韓国ノワール”
韓国人男性とフィリピン人女性>>続きを読む
アイスランドの雄大な自然と、ちっぽけな人間
2022年カンヌでのプレミア公開から、数々の映画賞を経てアカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となった映画。
19世紀、当時デンマークの植民地>>続きを読む
久しぶりの、”何これめっちゃ面白い!” 👍
2013年の韓国サスペンス映画で、日本でも公開されたようですが見逃していた映画。現在U-NEXTとアマプラで視聴可能です。
日本での興行成績は不明ですが>>続きを読む
スティグマ(差別や偏見)と闘い続ける女性写真家、ナン・ゴールディンの、『美』と『殺戮のすべて』
昨年度のアカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネート作品されたアメリカ作品。
本作では、2つのことが>>続きを読む
『PAST(過去)』 と 『LIVES(今)』と、 二人の距離
韓国系カナダ人、若干36歳の女性監督セリーヌ・ソン監督が自身の経験を元に撮った初長編映画で、北米でわずか4スクリーンでスタートしたもの>>続きを読む
18世紀のイングランド。アン女王の寵愛を巡る二人の女性の闘い
「哀れなるものたち」でアカデミー賞4部門を受賞したヨルゴス・ランティモス監督の作品で、同作で主演女優賞を受賞したエマ・ストーンも出演して>>続きを読む
自分の 『ゴーストバスターズ愛』 が試される映画でした。
個人的には前作「アフターライフ」も少し苦手だったのですが、先日金曜ロードショーで見直したら面白かったです。ていうか、それほど今回の映画は気に>>続きを読む
人間は科学の暴走を止めることが出来るのか。
原爆の父、オッペンハイマーの半生を通して、それを感じた映画でした。
日本での公開が大幅に遅れたこともあり、アカデミー賞のニュースを複雑な心境のまま見つつ>>続きを読む
『戦雲(いくさふむ)』とは、戦争の訪れを知らせる雲。
本作は台湾有事を念頭に、与那国~沖縄の南西諸島がすでに戦争準備に入っている、すなわち戦雲(いくさふむ)が立ち込め始めていることを伝えるドキュメン>>続きを読む
ジェイク・ギレンホールの腹筋を愛でる映画でした。
「ゴースト/ニューヨークの幻」のパトリック・スウェイジ主演の1989年の同作のリメイクだそうですが、オリジナル版は未見。3/21にAmazon Pr>>続きを読む
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション、通称『デデデデ』。
原作未読のままチャレンジしてきましたが、正直、理解が追いつかないままに終わってしまったパート1(前章)になってしまいました。
原>>続きを読む
いい意味で中身スカスカのタランティーノ映画
タランティーノ監督が撮った映画、9本のうち5本目にあたる作品で、唯一、今まで観ていなかった作品でした。
1992 レザボア・ドッグス
1994 パルプ・>>続きを読む
『繊細にして大胆、
猥褻にして風雅
これ、春画の魅力なり』
そんな言葉から始まるこの映画。名前が示すように、『春画』にまつわる映画です。
■ 春画について
春画とは、いわゆる『男女がまぐわって>>続きを読む
『たとえどうなろうと、この旅は最高よ』
テルマとルイーズ、女性二人のロードムービーであり、自由への逃避行。
1991年、リドリー・スコット監督の名作がカンヌでの記念上映のために監督監修のもとで4K>>続きを読む
『パート2で完結するかのような壮絶なクライマックス』
今年最高の一作で、来年のアカデミー賞を賑わすであろう、非の打ち所がない作品。先行上映を観た後、思わずパート1のI再上映に行ってしまったほど、世界>>続きを読む
難解。でも、理解したいと思わせる名作でした。
2011年のヨーロッパ映画で、ジョン・ル・カレの名作スパイ小説の映画化作品で、主演のゲイリー・オールドマンがアカデミー賞主演男優賞を獲得するとともに、合>>続きを読む
『衝撃のラストセッション』
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督の出世作。ジャズドラマーを目指した過去がある監督が自身の経験を投影して制作した映画で、低予算ながらアカデミー賞三部門を受賞した>>続きを読む
ある意味、これも『落下の解剖学』。
前評判が高かった映画ですが、確かにとても面白い作品でした!
本作はストーリーに関する前情報は一切入れずに観たほうが良い作品なので、以下、ストーリーについては一切触>>続きを読む
観るたびに新しい発見がある映画。そして、大好きな映画です。
オールタイム・フェイバリットの一本。観過ぎてて逆にレビューが書きにくい作品でもありました。ブルーレイもサントラも持ってるのですが、定期的に>>続きを読む
『この小説には、”黒人らしさ”が足りないんだ』
小粒ながら、今年度アカデミー賞で作品賞はじめ5部門でノミネートされている本作。
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を撮ったライアン・ジョンソン監督>>続きを読む
割と評価が高いんですね・・
個人的には、なんじゃこりゃ?映画だったのですが、評価が高いことに驚きながらこれを書いています。
一応監督の作品は初期の「レイヤー・ケーキ」からほとんど観ているのですが、>>続きを読む
クエンティン・タランティーノらしさが詰まった作品
2015年の監督8作目。主要なキャラクターが8人だったり”ヘイト”の中に8がデザインされていたりと、様々な場所に8(エイト)が散りばめられているのは>>続きを読む