数日前に中国オリジナル版を観てレビューでは酷評してしまったので普通ならそのリメイク版なんて素通りするところなんですけど、どうかなぁって思って、韓国ではもう少しアレンジしておもしろくなるかなぁって思って、一縷の望みを託して観てみました。それとキム・ダミちゃんの主演作ということもあって。この人は主演女優としての存在感がやっぱりありますよね。
それでこのリメイクはどうだったのかというと、オリジナルのリスペクトが随所に垣間見え、一部の設定を変えた程度でほとんど忠実に再現したような作りでした。2000年代っぽい空気にこだわりが感じられます。キム・ダミちゃんが原チャリ乗ってウロウロするあたりは日本の「セカチュー」っぽかったし、対照的な女子2人というところは「花とアリス」っぽさもあって、この監督はまさに2000年代のそんな日本映画も観てきたんだろうなあって思わされました。
それでやっぱりわたしはそんなに高評価することはできないんですが、こういう親友どうしの長い年月をやるためには何か足りないっていうのが今回わたしなりの発見でした。子供の頃からの仲良しで一緒に暮らしてたりもしているんだけど、でも、この2人の関係を繋ぐためにはもう一つ何かが必要だと思いました。そうじゃなければわたしはこの2人の関係がいつまでも続いていることが信じられない。友人関係、人間関係なんて簡単に切れてしまいますからね。
それと主演2人の顔のドアップが2人ともあるんですよね。いや、2人とも上手だし魅力的な俳優ですよ。絵的にもアップでも見ていられますよ。でも、あまりにもドアップだったのでちょっと監督が酔いしれてるのかなあなんて思いましたねぇ。顔もなんかメイクできれいにしているというよりも加工できれいにしちゃったような感じ。シミやキズやホクロやアザがあってもこの2人ならきれいなはずなんですけど、美しさが過剰な感じがしました。
オリジナルよりちょっと点数高めにしているのはごひいきポイントということで😊
