PCの画面上だけで進行するスリラー「サーチ」の第二弾。
前作とは「画面上だけで話が進む」「失踪した家族を探す」以外の共通点がないので、前作観て無くても大丈夫。
今回の主人公は、幼い頃に父をなくし、母親の手ひとつで育てられた高校生ジューン。その母親が、新しい恋人と共に向かった先のコロンビアで失踪。ネットを駆使して、母親の居所を探す。
とにかく、このジューンのサーチ能力が凄すぎる。
エロ画像サーチで名を馳せた俺ですら舌を巻くレベル。
SNSの利用は言うに及ばず、パスワードハッキング、マッチングアプリの活用、暗号化、Googleマップ、SIRIの音声入力、ネット代行業、翻訳機能、そしてスマートウォッチに至るまで、さまざまな手段を駆使して、不屈の精神で母ちゃんを探す。
この熱意には、エロ画像を探す俺が100人集まっても敵わないことだろう。
いやホント、俺がジューンだったら、5分くらいで諦めて、エロ画像とか検索し始めて、母ちゃんから
「てめー、早々に諦めてんじゃねーよ!!!」
ってブチ切れた電話が、かかってきそうだもん。
ただ、個人的に気になったのは、ジューンが母親を探すあまり、新しい恋人のオッサンのアカウントをハッキングして、メールの履歴とかガンガン見ているところ。
「いますぐ儲かるYouTube活用法」とか「貴方の力で癒やしてほしいの。我々、熟女サークルです」といった俺のGメールの履歴をジューンに漁られていることを想像したら、いかに怪しいオッサンといえども、同情を禁じえない。
キャラクター的には、主人公のジューンはもちろんのこと、リモートでジューンを助けるコロンビアのオッサン・バビが好印象。ちょっとネタバレだけど、バビの抱えてる問題にまでちゃんと解決を与えてくれる脚本は、よく練られてるなーと感心しました。
このシリーズ、技術の進歩と共に、新作を作ることが出来そうで、うまくすれば、永遠に続編を作り続けられそう。
AIで作られた母ちゃんがメタバース内で仮想通貨をマイニングして、IoTでDXしてアジャイル型のUXでSEXするような作品も、そのうち登場するんじゃないだろうか。俺がついていけるかどうかは別にして。
(……と、意味不明なネット用語を並べたところで、おしまい)