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わたしの、幼い息子イマド
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目次

『わたしの、幼い息子イマド』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

3.8
アジアンドキュメンタリーズにて
イマドは2歳でISによって拉致され、2年以上にわたってISの教育を受けて育った少年。洗脳というものがどれだけ強く恐ろしいものかがよく分かる。

ISの教育(=洗脳)によって狂暴な価値観を植え付けられたイマドの思考回路がヤバい。気に入らないと暴れ、自分だけを優先、人形の首をとる、「殺す」と言うなどなど。

本人のせいではないのがすごく可哀想になってくる。子どもがどれだけ周りの環境に左右されやすいものか、その重大さが分かってくる。

それでも母親や祖母、心理士によって終盤は大分和らげられているのが希望が持てる。

イマドだけではなく、連れ去られ帰ってこない夫を待つ妻、息子を待つ祖母の繊細な気持ちもしっかり描かれていてよかった。恐ろしくも希望の持てる良作ドキュメンタリー。
2歳からISに2年間拉致されていた幼いイマドの人生は普通ではない。

母親には唾を吐き、先生には噛みつき、家畜を虐め、学校に行っても片っ端からクラスメイトを引っ叩く。
けどそれがイマドにとっての「普通」
暴力の何が悪いのか本当にわからない。

そもそも「暴力は悪いこと」という一般的とされる価値観もまた、ただの植え付けなのかも?とか考えさせられてしまう。


暴力や戦争を日常的に見てきたイマドの表情が、ゾッとするような鬼の顔に見える。

次第に先生や母、祖母と接するうちに料理や植物への水遣りなどをするときにはあどけない表情、優しい慈しみの表情、きょとんと不思議がる子供の表情もみえはじめる。

きっとイマドは時間をかけて、一見して「普通」に戻れるかもしれないが、トラウマとなって時折暴力的な過去がフラッシュバックするかもしれない。ふとしたときに本人の中で倫理観が揺れるかもしれない。そしてなにより、イマドのような子はまだまだたくさんいる。

戦争、暴力が生んだ悲劇を見つめて考えさせられるドキュメンタリー。
冒頭からイマドのインパクトがすごい!

2歳でISに拉致され、2年半をISの男たちと過ごしたイマドは、完全に洗脳されている。

暴力や暴言の度が過ぎていて、
幼稚園に入ろうとしても断られてしまうのだが、
映像を見たらそりゃそうだろうなと思う。
ISは彼の前であえて残酷な映像を見せるだけでなく、
人を殺すところも見せたらしい。

彼と同時に解放された母親は、
もちろんそんなイマドが心配なのはもちろん、
同じく拉致された夫の安否も気になるし、
何より自分自身も性奴隷であったわけで、
もう終始目が虚ろで涙を浮かべている。

ニュースではISの動きが報じられて、
ISが制圧された地域からは
拉致された人が帰ってきたりもするのだが、
ぜんぜん嬉しそうじゃないのは夫が帰ってこないから。

イマドはどんどん快復していくのがわかるんだけど、
でも画面に映る以上に、ISと過ごした過去はこれからも彼の人生に暗い影を落とすだろうし、
何より母親の方が心配だ。
なんという現状なのだろうか。

解放直後のイマドの異常な行為を見るだに
ISの男たちのマッチョなふるまいが目に浮かび、
アメリカだろうが中途だろうが
いまだに世界中を支配してるのがそのマッチョな精神性なんだなぁとげんなりする。

本当にこの序盤のイマドだけでも見る価値がある。

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