え、前作で綺麗に完結していたと思っていたのに、いつの間にかこんな新作がシレッと製作されていたとは!!
タイトルに「6」と付いている通り、この作品は前作のヒロインが引き続き登板となるので、出来れば前作・・さらにはウェス・クレイヴンが監督を務めた第一作からの真犯人にも触れる内容となっているので、全作見ておいたほうが、より楽しめるかも。
かく言う自分は前作も見ているくせに、すっかり内容を忘れており、ヒロインにピンと来ないまま本作を鑑賞してしまったが、まあ、それほど問題なく楽しめたかな。
にしても、このシリーズは、まさにスラッシャームービーの代名詞のような存在で、大きなナイフを振り回す謎の殺人鬼がスピーディーに被害者を攻撃し、グサグサと刺し殺すスタイルが、ある意味、爽快。
やはり、殺しの描写がしつこくなく、派手な殺人方法の割りには血の量は少なく、グロさだったり、「13日の金曜日」シリーズのように、いかに斬新な殺人方法を見せるか・・に旗振りしていないので、自分のようなスリルは欲しいがグロは苦手という人間には、まさにあつらえ向き。
この最新作は舞台をニューヨークに移し、これまでは限られた空間で1対1での殺人鬼と被害者の攻防がメインで描かれていたのに対し、本作では、コンビニに逃げ込んだヒロインを追うゴーストフェイスマスク姿の殺人鬼が周りの客まで巻き込み所構わず殺しまくったりとか、ある意味、レベルアップしてる(笑)。
シリーズのお約束でもある、オープニングで犠牲となる美女を刺し殺した犯人があっさりとゴーストフェイスマスクを外して素顔を見せるといった新しい演出もいいし、毎回のように、絶対に視聴者には事前に当てることは出来ない真犯人像も楽しい。
但し、前作でも気になった点ではあるが、あれだけ腹部(人間の急所)を刺されまくった被害者やヒロインが立ち上がって犯人に向かっていく・・とかは、ちと無理があるなあ。
エンディングの雰囲気だと更なる続編も製作しそうだけど、もう、この辺で止めておいて有終の美としたほうが良いかも。