鹿田鹿雄

ゴジラxコング 新たなる帝国の鹿田鹿雄のレビュー・感想・評価

1.0
17点

とにかく怪獣同士の戦いに注力した作品で、戦いのシーンはとても見応えがあります。

激しい戦いが好きな方、脚本をあまり重視していない方は観ても損はしないと思う。

ここから下はネタバレで、かなりの酷評となっている。
今までのシリーズ作のネタバレも含みます。










正直、これほど"映像だけはすごい"と実感させられる映画はないかもしれない。
モンスター・ヴァース10周年となる作品がこの出来とはとても悲しい。

リアルを重視した「GODZILLA(2014)」、
新しいキングコングの形を描いた「キングコング:髑髏島の巨神」、
一作目よりはないがリアリティがありながら極上の怪獣対決を描いた「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、
リアリティはなくなり、何でも有りに出来る舞台になったが、ゴジラとコングが戦う動機付けがしっかりしていた「ゴジラvsコング」。
今までのシリーズ作は一応納得はできる脚本だったが、今作はもう滅茶苦茶になっていた。

5人だけで地下空洞に来て、乗り物を無人で置いて5人全員で行動するぐらいのバカっぷりを感じる本当にどうでもいい人間パート、
"ゴジラxコング"じゃなくて"コングvsコング"と感じられるぐらいゴジラがいる意味が感じられない話、詰め込み過ぎな設定。
もうかつてのような神格化された怪獣の姿はどこにも見当たらない。

これからはただの怪獣が戦うだけのシリーズになっていくのかと思うと、私としては素直に悲しい。
鹿田鹿雄

鹿田鹿雄