鹿田鹿雄

胸騒ぎの鹿田鹿雄のレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.2
64点

映画全体で流れる不気味な音楽によって、視聴側も主人公の家族のように不安を体感させられ、誰もが"胸騒ぎ"を覚える構成になっていて、一瞬たりとも気を引けず、引きつけられる。

劇中で所々疑問に思う点も綺麗に回収され、98分という1時間半弱の短い時間で脚本がまとまっている。

人間ホラーが好きな方、短めの映画が好きな方におすすめである。

ここから下はネタバレで、惜しい点を紹介する。




実際、観ていて主人公側も変わっているなと感じる。

なぜ娘が泣いているのにも関わらず性交を続けるのか、異国の人に「〜するべきだ」と押し付けたりするあたり、どちらの家族側でもない中立な立場で観ていた私は素直に変わっているなと思った。

そしてここからは終盤の展開についてだが、子供を誘拐して、親を殺すというオチがやりたいがためだけにこの映画が作られたのかなと強く感じた。

異国の考え方の違いで気まずい関係が生まれるのと、殺人一家に結びつけるのは少し違うのではないかと感じた。
鹿田鹿雄

鹿田鹿雄