おもしろかったですよ。ああ失敗。これはえーが館で見れば良かった、いや、えーが館じゃなくてもいいか。配信で家でじっくり観たからおもしろかったのかも。でも、げき場で観た方が良いに越したことはないです。
これはフィルマ平均も低いし本国でも評判は微妙だったそうなんですけど、一つはコメディが細かすぎだということは言えるかもしれません。わかりにくいというか。大きいのをドッカン、ドッカンやるんじゃなくて、細かい、小さいのを積み重ねていくコメディだったような気がします。セリフの一つ一つを細かくチェックしていると笑えるところがあったし、セリフのない脇役の表情ひとつで笑えるとこもありました。細かいのでけっこう注意深く観ていく必要がありますね。それで、ストーリーもさすが映画になるだけあってちゃんとおもしろい脚本だったと思います。観もせずにバカにしててすいませんでした😅……
実際にアックジョンというのは整形外科のメッカみたいな街で、ブランドの専門店がズラッと並んでたりしてる高級な街なんだそうな。2000年代中頃のそんな整形外科の街の成り立ちをフィクションでふくらませ、デフォルメを効かせたコメディに仕立てられていますけど、なかなかおもしろい発想だと思います。そんなわけないんだけど、こんなことがあり得たんじゃないか、こんな人がいたかもしれない、ということを自由に想像しながら作ったようなストーリーが良かったと思います。
マブリーは何でもかんでも力技。セリフも動きも力でやってのけてしまう感じ。チョン・ギョンホはやっぱり演技うまい人ですよね。今作では常にハンデを背負ったような役だったけどマブリー相手でもブレることなく的確な演技。ジャケでは笑ってるけど本編ではほとんど笑わない。だけどどんな気持ちでいるのかすごく伝わってくる演技だったと思う。あとはオ・ナラさんの弾けたキャラが躍動していて素晴らしかったですね。ミュージカルシーンがバッチリ決まっていましたけど、やっぱ劇団四季にいただけあってミュージカルやってた人なんですねぇ。いいものを見させていただきました。
しかし、やっぱり、失敗作と見られてるんでしょうね。もったいない。同じスタッフでもう一回コメディを作ってほしいと思うけどねぇ☺️
