このレビューはネタバレを含みます
是枝監督はイライラさせる天才なのかなって。
序盤はもちろんのこと、ファンタジーと捉えかねないラストがなんとも悲しいやら腹立たしいやらで泣きそうに・・確実にハッピーエンドだと思える世の中になるといいなと思った。
視点が変わる演出が滑らかで、だけどしっかり違いが伝わるつくりすごいなぁ
ただ火事とか中村獅童パパとか、保利先生の謝罪態度は若干あからさまにミスリードさせにきてるなーと感じたけど、ラストを考えたらいい装置だったのかも。
それぞれ守りたいものがあるから嘘ついて、誰かを責めて、閉じこもるんだけど、正直何を守りたいかなんて知らんし、その日その時の印象が全てですよね。
信用してる人の言うことは善だし、感情が高ぶると周りが見えなくなる。
なんだか、自分の視座の低さを感じさせられたというか。イタタタタ・・・
それはそうと、思いっきり「クィア・パルム賞」受賞のニュースを見てからの鑑賞でした。普通に朝のニュースで流れてきたんだもん、回避できないじゃん。
念のためネタバレロックしましたが、でもまぁ知っていても十分見ごたえある映画でした。
安藤サクラはじめ子役の2人のナチュラルさ、役者陣はみんな珠玉でしたが、田中裕子の凄みと、永山家の次男瑛太は前髪を下ろすと20代になれることにはびっくり!