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ゴジラ-1.0のblackkazoomaのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.3
※注意! 海外向け予告は見ちゃダメ‼(オイシイところを見せすぎてる)

最高だった!

この観賞後感は『トップガン マーヴェリック』を観た時の気持ちよさに通ずるものがある。

作品の作りが世界を狙いに行ってるなと。
山崎監督と東宝の本気を観た‼

大げさでなく、個人的に近代邦画エンターテインメント作品の頂点が誕生したと思う。

山崎貴監督作はそれほど観てはいないが(『三丁目の夕日』、『永遠の0』、『寄生獣』くらい)この作品を撮るために生まれたんじゃないかと思えるレベルで素晴らしかった。

ストーリーはベタだし、多少クサめのドラマパートがあったりしますが全然気にならなかったし、むしろこれで正解だと思う。

伊福部サウンドのアレンジもカッコ良かったし、特撮やCGも山崎氏の得意分野でうまく勝負してた(海と船の表現が素晴らしい)(新生丸のシーンは実際に海で撮影したそう)。戦後の荒廃した東京のビジュアルにも圧倒された。

『シンゴジ』とは対照的なアプローチの作りになっていますね。それぞれの監督の個性が出ていて興味深い。

『シンゴジ』のゴジラも怖かったが、本作のゴジラは凶暴さが強調されていたように思う。

パンフレットは充実した内容で読み応えあり。

ちゃんと怖い(多少残酷な表現はありますがグロは無し)
ちゃんとハラハラドキドキワクワク
ちゃんとカッコいい
ちゃんと感動
ちゃんとポジティブ

文句なし‼
(あえて不満点を挙げるならば、1か所でいいからベタでも誰もが笑えるシーンが欲しかった)












◇多少ネタバレ
・詳しくは書かないが構成も素晴らしかった。まず最初の掴みが早かった!とにかくゴジラが出てるとこは全て最高です。
・討伐作戦もよく考えられてたし、秘密兵器が出てきたときはアガったなぁ。(『スカイ・クロラ』にも同様の機体が出てますね)
・放射能吐くときのギミックもいいアイデアでしたね。
・キャスト陣も皆さん巧かった。安藤サクラさんの役どころは『この世界の片隅に』の径子っぽかった。吉岡秀隆さん、佐々木蔵之介さんの配役は完璧でしたね。あの子役の子は撮影に苦労しただろうな。
・佐藤直紀のオリジナル楽曲は"Divine"が印象的。絶望感が半端ないね。

◇ラストシーンについて
「都合が良すぎる」という意見が多いようですが(私も思った)、YouTubeチャンネルの切通理作氏の解釈を聞いてウ●チちびるくらいビビった!次に観る時は号泣させてもらいますぜ。
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