フライ

愛と哀しみのボレロのフライのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
4.1
色々な国の音楽家や舞踏家の夫婦へと等しく訪れる喜びや悲しみを時代の変遷を通して流れるストーリーは音楽や踊りと合わせながら見せられ激しい緩急に感情が追いつかなかった。
戦前、戦中、戦後とアメリカ、フランス、ドイツ、ロシアの音楽家や舞踏家の恋人達が結婚出産など序盤の素敵な展開から戦中、戦後、死や別れの悲劇を子や孫が引き継ぎながら紡がれる内容はかなり複雑だが、音楽やダンスを通し最後は愛と平和を感じさせるストーリーは壮大でとても心に染みた。特に最後のボレロは序盤一つ一つの楽器演奏が最後壮大な1つの音楽になる素晴らしさとも相まって離れ離れになっていた家族や別々の家族が交わる内容とも重なりとても感動した。
3時間と長い作品だが、それでもこれだけ壮大なストーリーだと若干の補足が必要にも感じた。後で気づいたが4時間強の完全版がある事を知り機会があれば是非観たいが…。
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