Airi

愛と哀しみのボレロのAiriのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
4.0
バレエと音楽その芸術性で描き切る第二次世界大戦を含む40年間
戦争が題材の映画の中でもその表現方法がフランスらしくて素晴らしかった

ジャック・グレンが娘へ捧ぐ曲
ベルジェールでのショー
エブリーヌとカールの出会い
タチアナの民族舞踏
セルゲイのオペラ座でのバレエ
どのシーンも印象深いものばかり
よくある映画ならこれらのシーンっていわゆる見せ場だと思うのです
それがこの映画は約3時間にぎゅっと詰まっている
よくこの3時間にまとめたなとも思います
群像劇の代表作と言っても過言ではないですよね

「人生には二つか三つの物語しかない。しかしそれは何度も繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのような残酷さで」
この言葉のまま人生は回っていく
この映画が公開されてから43年
また人は戦争を繰り返し芸術に救われている
ここから40年後どんな時代を迎えるのでしょう

最後に…バレエをやってきた訳でもピアノが弾ける訳でもない私ですがラストのボレロは圧巻
今後有名なラヴェルのボレロを聴くたびにこの映画を思い出して少し哀しさを思い出すだろうなぁ
もう一度あのラストシーンを観たい
Airi

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