★★★liked it
『Walk Up』　ホン・サンス監督
탑／Walk Up 【白黒】

会話劇
クォン・ヘヒョ as 映画監督ビョンス

小さな４階建てのビル
真実＆妄想
異なるバージョンの
女性関係＆人生＆キャリア
おもろい

Trailer
https://youtu.be/UvNaE7O3ffk

• #★★★likedit
• #★ホン・サンス
• #KoreanFilm

鑑賞記録。
北米版Blu-rayを取り寄せて。
今回のホン・サンスも最高でした。もう、ホントにうまい（って誰が言ってんだ、って感じですが…）構成で、お得意の時間を操ることでいつものように、あれっ？っていう違和感をずっともたせながら、最後になるほどぉ、ということで切なくもなる。基本は全編会話劇、やっぱロメール的でありウディアレン的でもあるんですが、今回のタイトルにも表しているように、この舞台となった、独特な建物が鍵となって、ホント天才的に場面転換とストーリーの時間的飛躍が違和感なく進行していきます。安定のホン・サンス組、ともいうべき俳優陣が若手もベテランもいつものように澱みなく演じていて、いつまでも観ていられるのが魅力ですね。
これはもう何度も観れますね。

ちょっと久々のホン・サンス監督作。
タイトル「原題: 탑=塔（英題: Walk Up=歩いて上がる）」の舞台は4階建ての小さなアパート。

映画監督のビョンス(クォン・ヘヒョ)はインテリアデザインを学んでいる娘ジョンスを連れ、インテリアデザイナーとして活躍する旧友キム(イ・ヘヨン)の所有するアパートを訪れる。

スンヒ(ソン・ソンミ)という女性が1階のレストランと2階の料理教室をしており、レストランではジュール(あだ名)という若い男性が働いている。3階が賃貸、4階(外に広めのバルコニー)と地下をキムが使っている。

ビョンスの作品の受賞を祝って3人でワインで乾杯。キムは階段を上り、各階を案内し、地下へ。
仕事の連絡が入ったビョンスは、キムとジョンスを残し外出。2人はワインで酔いながら、ビョンスについて心のうちを語る。ビョンスはなかなか戻って来ない。酒がなくなりジョンスは買いに出かける。。

という1つ目のパートに始まる4つのパートからなるお話ですが、パート間に何が起こったのかなど、観る側の想像に委ねられる、おなじみホン・サンス ワールドが嬉しい。

焼酎からワインに変わった？と思ったら、やっぱり焼酎に落ち着く。笑
キム・ミニは出てませんが、ビョンスが乗る昔のMINIと、スンヒが乗る現在のMINIが出てきます。
最後のパートで、神を見た時の話を語るビョンスは、ホン・サンス本人の心情かな？
キム役のイ・ヘヨンさんも常連ですが、ちょっと苦手かも。笑;

面白い！というほどではなかったですが、いつもの味わいに安心します。