haizi

カラヴァッジオのhaiziのレビュー・感想・評価

カラヴァッジオ(1986年製作の映画)
4.7
過剰な程に耽美で官能的✨✨

想い起せば遥か昔、、、学生時代とかかな、、、かな~~り傾倒した映画監督。
デレク・ジャーマンの作品がスクリーンで観賞できるなんて✝
新宿武蔵野館さん、感謝ですm(__)m

あまりにも有名な芸術家のカラヴァッジオを題材にした作品。
だけど、、、伝記とかではないんだろな。。
かなり放埓で不品行なヤバイ奴だったと耳にしたことがあるカラヴァッジオさん。
本作では、とても純粋な聖人君子的な男性。


芸術家の名前をタイトルにした作品だけど、芸術家カラヴァッジオさんの映画ではなく、本作の主軸は愛の物語という印象。

カラヴァッジオとエルサレムの純粋で神聖な愛と、カラヴァッジオとラヌッキオとレアの欲にまみれたドロドロの愛。


そして、圧倒的な、息を吞む程の美。
嫉妬やら裏切りやら醜い感情が描かれているけど、一部の隙もなくすべてが美しい。
若き日のショーン・ビーンはバロック絵画の様だし、ティルダ・スウィントンは思わず手を合わせてしまいそうになる程に神々しい。
光と影のコントラスト、色彩、画面構成、すべてがバロック期の絵画のよう。


デレク・ジャーマン監督の映像美に耽溺するひととき。
至福の90分でした✨✨

RIP.
haizi

haizi