久々にリュ・ジュンヨルを堪能。
確実に作品ごとに演技幅を広げ韓国を代表する演技派俳優への階段を上り続ける彼の堂々たる主演代表作、ここにありといったところか。
王宮で死を遂げた若君の死の真相×盲目の鍼師の奮闘 というオリジナリティ溢れた歴史サスペンスな内容で、韓国王朝モノが苦手な人にも興味を惹く内容に。
全体的にはきちんとした秀作だと思うのだけど…今ひとつ突き抜け感や高まり感が無かった気も。ハラハラ感が物足りないのと、貧しき盲目青年が王宮に雇われてからとんとん拍子に若君と仲良くなり過ぎ(韓国作品あるあるだけど)。
アクション無しの作品なんだから何処かにお金のかかった鮮烈なシーンが欲しかったかな。
とは言え、キャスト陣は良い。主演ジュンヨルの盲目の演技はもちろん、ユ・ヘジンの国王の役作り、ちょっと驚いた。最近ふざけたおじさん役ばかりの印象(気のせい？笑)だったのに、あぁこの人ちゃんと俳優なんだなぁと恐れ入りました。
若君セジャ役のキム・ソンチョルも良かったね。韓国歴史モノでは歴代多くの若手イケメンが孤独のセジャを演じてきたけど、彼のセジャは良くも悪くも新しいセジャ様でした。いつか現代劇でリュ・ジュンヨルと共演して欲しいもの。
最後に欲を言うと、本作の公開劇場、もう少し規模感の大きいところで大々的に打ち出して欲しいよ〜。もったいない。
