ASUKA

ストールンプリンセス キーウの王女とルスランのASUKAのレビュー・感想・評価

3.2
たくさん詰め込まれていました。
キャラクターもイベントも多くて、目には楽しい。
その分、ルスランがミラに惹かれたポイントがよくわからないといったような、フックになる部分の掘り下げが中途半端なまま話が簡単に運ばれすぎていて、ぶつ切り感が気になっちゃった。。
反対に尺が長く感じるコメディなターンも多いから、おそらくシンプルに楽しませてくれる子ども向けアニメだったのかなと思う。
にゅるにゅるした動きが気になるのも私がアニメーションをよく知らないから?

🐹

役者を生業にしてるというのもあまり活かしきれてなかったので、もったいないなぁ
アラジンなんてただの泥棒だけど、そのずる賢さとすばしっこさがキャラに温度を持たせてて、魔法使いのヴィランに最後はほぼ自分の力で勝ってしまう(っけ?)という整合性がアル。
数多あるプリンセスものと比較するべきじゃないけど、どうしてもアラジン彷彿とさせるシーンがあるから気にしないわけにはいかなくて・・いや、アラジンが偉大すぎるだけかも。

ただ、
若く不器用で素直なヒーローに合った初々しいルスラン役の声優さんが、詰め込んだコントラストの中でバランスを取るかのように爽やかで良かったなぁ
どうしても実力派声優さんとの差はあれど。
魔法の世界の得体の知れなさと気持ち悪いキャラ、お菓子たちのビジュアルも好きだー

あと、
ウクライナだから、はじめてのアニメだから、という枕で⭐︎は付けたくないけど、エンディングで知ったクラファンの苦労と、ロシアで作られた原作をウクライナで映画にしたというエピソードにぐっときてしまう。
愛と平和という普遍的なテーマであれば、このタイミングでこの映画が公開されたことはすごく意味があるんだなぁと。別のベクトルでの評価も評価なんだなーって。
エンディングのメロディーに乗って、そんな映画のあり方を考えながら帰りました。
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