このレビューはネタバレを含みます
エドワードヤンの儒教的恋愛な現代
1994年
脚本監督エドワードヤン
4Kレストア版
台湾の気になる監督、エドワードヤン。ヤンの「エドワードヤンの恋愛時代」見たのは、90年代のバップVHSだった。確かエドワードヤンはぜんぶ「Vap」ビデオだった気がする。んで全部レンタルした記憶。
ほとんど覚えていなかった。エドワードヤンのフィルム史上一番覚えてない。
エドワードヤンは、多角的な人間関係を魅せる。
ミニシアターを席巻したエドワードヤンがイオンシネマ に来る、シネコンに来る。だからはってでも、ねじこんでも行きたい。行ってきた。
いやあ初見のビデオ鑑賞の際、寝てたのか、全く記憶がなかったが、所どころ思い出していた。
まあ良く喋る映画だった、ず~ーっと話していた(後ろの方の寝息がきこえてきた(「スー」って))
さながらエドワードヤンのウディ・アレンっぽい現代劇。
チャプターというより状況説明のような台詞や明言を表示してからはじまる場面の数々。
本作のヒロイン、綺麗なチチと劇作家
エピソードがとっても面白くて、権利の許諾みたいなのをお願いしにチチが訪ねる。チチに 門前払い恫喝する作家だが、チチの可愛さに何度かの訪問でいきなり、告白し、押し問答に、、そして、。このオチが笑って、面白かった。
ヘップバーンの写真が張ってある部屋だった。
劇作家とパトロンがいて
甘めな話しで観客引きつけ、今や悲観的な話ばっか書いてと説教させられてたっけ。ウディアレンの映画でもそんな話あったなあ。
エドワードヤンのこの時期、ラストは甘めでよく記憶していて、本作も素晴らしく甘め。コメントにもあった。イラストにもなってた。
チチと旦那さんの関係性もよかった。
タクシー内の喧嘩も怒鳴り散らしが、韓国と違ってよかった。
エドワードヤンの映画は、名前がポンポン出てきて、誰が誰やらになってくるが、彼女彼氏がしっかり絡み、呼ばれ呼んだりする関係を見ながら掴んでいく。まあ 喋る喋る話す映画だった。こんなに台詞きいた映画、2023ナンバーワンだった。だから眠気がくるのもわかる。
女社長の旦那さんがなげくシーンがある。 そこにチャップリンがさりげなく映りこむ。
チャップリン好きなんだろう。チャーリーの表情に寄せてせつなそうなポーズをとる男社長だった。
この俳優さんが、多分「クーリンチェイ殺人事件」でも出演してた気がする。
また日本家屋や鉄腕アトムが映り込む。
あとテレビに日本の首相が映り込んでいた。
エドワードヤン的「死」
エドワードヤン的「恋」
する瞬間が莫大な台詞の量からたまに漏れてくる。一瞬のひとときがよかった。
さて
エドワードヤンの恋愛儒教的な現代劇
エドワードヤンファンのみどうぞ!
フィルマ版追記
エドワードヤンがまさかね、シネコン上映される2023年って30年もたってるよ!